18.-1
「プレゼント、買ってきた。」
次長がバッグからアマゾンの箱を取り出す。
「…なんですか…?」
「開けて。」
枕元の明かりだけのうす暗い部屋、次長の隣に座り、蒲団の上で渡された箱を開ける。パッケージに包まれた品物を取り出し、ひとつずつ畳の上に並べていく。
「なんだか、分かる?」
「…分かるものも、あります…。」
「使ったことは?」
小さくかぶりを振る。
「使ってみたい?」
「次長は?…次長は私に使ってみたいですか…?」
「ああ、使ってみたい。」
浴衣を脱がされ、下着姿で蒲団の上に横になる。
「いいね、その下着。よく似合ってる。」
次長に買ってもらった、色違いの一組、白の上下の下着。ブラを外され、両手を万歳の格好で手錠で繋がれる。アイマスクで視線を遮られる。柔らかな毛先が私の肌に触れる。羽毛の刷毛の先が、私の肌をなぞっていく。腕の内側、首筋、耳、脇の下、脇腹、太もも。なぞられた場所に鳥肌が立つ。くすぐったくて、身をよじらせる。
「力を抜いて。」
触れているのかいないのか、集中しないと分からないぐらいの強さで羽根が私の身体をなで回す。
「んっ…。」
もどかしいような、切ないような。自分から身体が動いてしまう。羽根を追いかけるみたいに。次長の顔が見たいのに、何も見えない。羽根先に意識が集まり、何も考えられなくなる。甘美な拷問。私の触感を極限まで引き出すような羽根の刺激。開いた私の唇に指を押し込まれる。愛おしい指。舌で私の気持ちが伝わるだろうか。羽根の動きに身体をよじらせながら、舌を絡ませる。指を抜かれ、乳首を触られる。ぬるっとした感触が乳首の上を滑る。繰り返し。手錠で繋がれたままの両手を下げようとすると、次長の手で遮られる。両手を挙げさせられたまま、脇の下を舐められる。
「はぁっ…。」
身体の上に冷たい液体が垂らされる。たっぷりと。次長の手が私の身体の上に塗り拡げていく。ぬるぬるとした、滑らかな感触。匂いは感じない。胸にも、お腹にも、太ももにも、ぬるぬるが広がる。
「あぁっ…。」
乳首を指先で何度も弾かれると堪らない気持ちになる。もう声が我慢出来ない。足首を掴まれ、左右に開かれる。
ヴヴヴヴゥゥゥ…
「んんっ…。」
パンティの生地越しに、身体に細かな振動が伝わってくる。震える丸い先端で、身体をなぞられる。モーターの振動が私の骨盤に甘く響く。パンティのウエストに次長の指がかかり、ゆっくりと引きずり下ろされる。両脚から抜かれる。私はもうアイマスク以外、何も身につけていない。割られた両脚の間に、次長の吐息を感じる。舌で陰毛をかき分けられ、太ももで次長の頬を挟む。
「いやっ…。」
舌で陰唇をめくられる。舌を膣口に差し込まれ、私の体液を掻き出される。音を立てて口で吸われる。
「いやぁっ…いやですっ…あぁ…。」
子猫がミルクを飲んでいるみたいな音を立てて舐められる。ぬるぬるの乳首に震える先端を押し当てられながら。
「んんんっ…。」
次長の唾液と混じり合った私の体液が太ももの内側を垂れていく。膣口に口を押しつけられ、また音を立てて吸われる。
「いやっ……いやっ…。」
次長の頭を太ももで挟み身体をよじる。指でクリトリスの包皮をめくられ、空気に晒されたしこりの上にローターを当てられる。
ヴヴヴヴヴ…
「はぁあっ…。」
刺激に腰が跳ねる。モーターの振動が脊髄を駆け上がってくる。
「んーっ…。」
ウィンウィンウィンウィン…
硬い先端で柔らかな膣口がめくられる。
ウィンウィンウィンンンンン…
「うぅぅっ…。」
ウネウネと膣口をこね回す先端が押し込まれる。強い異物感が下腹部を満たしている。
ウウウウウ…ィィィ…ン…
ヴヴヴヴヴ…
身体の中をこね回されながら、クリトリスに細かな振動を与えられる。腰を動かして逃げようとしても、逃げられない。
「ああああぁ…ぁ…。」
大きな波にさらわれそうになる瀬戸際で、刺激が遠ざかる。
ヴヴヴ…ィィ…ン…
「ああっ…ああぁ…ぁ…。」
ヴヴヴヴヴゥゥゥ…
「あっ…はぁッ…いやっ…。」
「いきたい?」
私は眉間に皺を寄せ、首を縦に振る。
「…つらいです…もう…。」
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ…
「ああああっ…。」
腰の奥に溜まった熱の塊が急速に膨らんで、弾ける。両手でシーツを掴み、身体を突っ張らせる。汗と涎で横顔に張り付いた髪を次長の指で掻き上げられる。