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紡ぐ雨
【SM 官能小説】

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志津絵-5

 梅林はさらに合わせを開き、志津絵の乳房を露出させ、ゆっくりと舌を這わせている。
肌に吸い付く淫靡な音が聞こえる。
両手で乳房を揉み、持ち上げ、舌でねぶる。そのたびに志津絵の唇から吐息と喘ぎ声が漏れる。
正座の足が崩れ、横すわりになった志津絵の、白い脛が見えた。その足を左手で愛撫しながら、手を上へ上へと延ばして行く。
着物の裾を割り、梅林の指が志津絵の陰部を刺激していた。
志津絵の唇を音を立てて吸い、硬く尖った乳首を指でつまんだ。
「ああ、先生」
「動くなよ、いい姿だ」
梅林は志津絵から離れた。丈太郎は、すっと身を引き息を潜めたまま様子をうかがった。
志津絵は肩と乳房がはだけた姿で、そこにいた。裾から見える足は昼の中で透けるように白い。
太ももは柔らかくその光を弾くようだった。
梅林が戻って来た。志津絵の前に座ると、筆を取り志津絵の乳首の周りを円を描くように動かした。
「あ……はぁ……ああ」
志津絵は目隠しのまま喘ぎ、首を仰け反らせている。
梅林の筆は滑らかに動き、志津絵の胸に線を描き出した。肩甲骨に線を、乳房の丸みに曲線を。
「美しい。京紫と言う色だ」
「見たい、です。先生……」
「まぁ、待ちなさい」
梅林の背中は嬉々として線を描いている。
「丸裸にして全身に描いてやりたいくらいだ」
「そ、それは……」
「わかっておる。それは二人だけの時にな」
「はい、先生……」
梅林は志津絵を仰向けに寝かせると、着物の裾を大きく開いた。丈太郎の目にも、志津絵の茂みが見えた。
まるで絵を描くように、志津絵の両足に筆を走らせる。螺旋のような、蔓の植物のような線だ。淫靡でありながら、それはとても美しい線だった。
まるで刺青のように紫の線を描かれた志津絵は、静かに横たわっていた。
梅林は立ち上がって妻を見下ろし、満足したように頷いている。
「今度は全身に描いてやろう」
「はい」
そして志津絵の足を広げると、志津絵の茂みに顔を埋め思う存分舌で愛撫を繰り返した。
「ああ、先生。先生……」
志津絵は夫の頭を抱くように、身悶え喜びの声を漏らしていた。

 丈太郎は心臓の鼓動を抑えようと、本を抱えたまま部屋でうずくまっていた。
志津絵の裸体と、梅林の描いた紫色の線。
粘膜の生み出す淫靡な音と、女の吐息。
なんだ、あの夫婦は。あれが夫婦の行為なのか。それとも、あれが芸術家と言うものなのか。
ズボンの上からペニスを握りしめた。
あんなものを見てしまったら頭がおかしくなりそうだ。
「ああ……志津絵さん、志津絵さん」
丈太郎は激しく右手でペニスをしごき、ちり紙の中で果てた。



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