お仕置き-4
「や・・だ、野田くん、熱い・・よ・・」
潤んだ瞳でななめ後ろを見上げると、野田の視線とぶつかった。
やはり顔は下げてしまうものの、今度は視線をそらさずにいた。
いわゆる、上目遣いというやつだ。
(・・こいつは、こういう仕草を無意識にやるんだな・・)
溜息をつくと、ショーツから指を引き抜いた。
「まだ顔が合わせられないのか?しかたないな。目を見れたご褒美だけはくれてやるよ。」
蜜をまぶした指先を再度キャミソールの中に突っ込むと、胸の先端に塗りたくる。
ぬるぬるとした蜜が滑りをよくすると、痛むような刺激は取り去られ、熱く甘い疼きだけが残る。
指先でコロコロと転がすように撫でると、先端により熱を感じるようになる。
「あっ、や・・あつ・・ぃ・・っ」
野田はドアから手を離し奈緒子の体を抱き抱えると、頭をドアにつけた。
「片方じゃ物足りないか?」
もう一方の手が服の下から入り込み、先端をとらえた。
潤滑剤のないその指で転がされると、強すぎるほどの刺激が奈緒子を襲う。
同時に、ぬめりを帯びた先をぎゅっとつまみ上げられる。
「あっ、やん、アッ―――――!」
のけぞる奈緒子の耳に、野田の声がひびく。
「溝口、声出てるぞ。聞かれてるんじゃないか?」
はっと我に返った奈緒子がまわりを見渡す。
両脇にいたサラリーマン風の男が、顔を赤くしてそっぽを向いていた。
その間にも、野田の攻めの手は止まない。
転がしていた乳首の根元をきゅっとつまみ、コリコリとこねるように揉む。
つまんでいた乳首は、ぎゅっと力が込められ、ねじりながら扱き上げる。
「んっ、んんっ・・・ふ、ゥン・・ッ!」
うつむき手で覆った奈緒子の口からくぐもった声が漏れる。
両方の乳首の先端をきゅっとつまむとそのまま引っ張った。
「んっ、は・・ぁ、ぅンン・・・ッ!!!」
ビクン、と奈緒子の背中が跳ね上がると、脱力したように野田に体をゆだねた。
はぁ、はぁ、と肩で息をする奈緒子。
野田は両手を引き抜くと、胸に体をあずけた奈緒子をそっと抱きしめた。
「乳首だけでイッたのか?やらしいな。」
囁いたその声は、愉しそうに響いた。