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高校3年生
【学園物 官能小説】

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高校3年生-5

5.
「橘君、あたしと付き合ってくれて有難う」
上野公園の木陰のベンチに並んで腰を下ろした。
「ううん、僕の方こそ有難う。ごめんね、僕の方から言わなくて」
 竜男は、貞子の手を取った。
 それは暖かくて、震えていた。
「寒くない?」
「大丈夫よ」
 握った手を、両手に包んで擦り合わせた。
 
 竜男の腕が貞子の肩に掛かると、貞子は竜男の胴に腕を回して、頬を竜男に預けた。
「嬉しい」
「いい気持ちだね」
「うん」


 貞子は、花川戸の家の近くまで竜男に送ってもらった。
 母親は踊りの師匠をしている。父親は、普通のサラリーマンだ。

 風呂場で裸身になり、鏡に向かった。写った顔が、にんまりと貞子に微笑み返す。
(ヤッタあー)
 ついに竜男とデートした。

 歩き疲れたた足を湯船に沈め、うーんと伸びをする。
 股間から湯の中に盛り上がる恥毛が、ユラユラと揺れる。
 (竜男の指、男の指)
 暖かくて、少しごつくて、優しかった。
 恥毛を掻き分けて、クリトリスに触れる。
 目を瞑ると、さっきまで握り合っていた竜男の手が股間に伸びてくる。

(竜男君、今日は君がやってくれるわね?)
 クリトリスが、指に押されて、プリプリと逃げ惑う。
(イイわ、竜男君、君、上手ね、どこで覚えたの?)
(そんなことないわよね、誰とも付き合っていないって言ったんだから)

 両手で乳房をぎゅっと握り締め、気合を入れると湯船から立ち上がった。




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