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高校3年生
【学園物 官能小説】

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高校3年生-2

2.
 久保川さんは校内一の美女で、さながらマドンナといえよう。

 3年生に、坂本という愚連隊気取りの生徒がいる。ボクシングを習っているのが自慢で、廊下や部屋の後でこれ見よがしこに拳を振り回して得意になっている。
 久保川さんにすっかりご執心だが、あまり相手にされないようだ。

 生徒一般の風評では、マドンナの相手には演劇部のスターで学級委員でもある僕が相応しいと思われているようだ。
 久保川さんが、僕をどう思っているのかは分らない。彼女は意志が強く、感情を表に出さない。

 以前に、よその高校の不良学生が押しかけてきたことがあった。生徒同士のつまらないいざこざが原因らしかったが、自称番長の坂本が押し捲られてあわやという時に、僕が割って入った。

 人にはあまり言っていないが、子供のときから武道が好きで、空手の道場に通い、松涛館の初段を持っている。好んで暴力沙汰に関わるつもりはないが、学級委員の手前、目前のトラブルを見て見ぬ振りは出来ない。そんなことで、事件は大事に至らずに済んだ。

 そんなことから坂本も僕には一目置くようになり、僕と久保川さんの風評を気にしてか、久保川さんとは距離を置くようになった。

 立野さんから、「ちょっと・・・」と声を掛けられた。
 人の耳を気にして廊下の影に行くと
「私、橘君のことで、久保川さんと張り合っているように思われているので、身を引きます」
 身を引くも何も、立野さんとも久保川さんとも付き合ったことはないのでびっくりした。こちらの知らない間に、噂が勝手に飛びまわっているらしい。

 ガールフレンドのいない僕は、もちろんオナニーだけで満足しているわけではなく、早く誰かおマンコをさせてくれるパートナーが欲しかった。取り分け3人組は美女ぞろいで、僕が声を掛ければ付き合ってくれると思ったが、一人と付き合うと他の2人に嫌われてしまうのではないかと心配した。恐らく皆未だ処女だから、出来れば3人の処女をモノにしたかった。処女膜を貫くときの悦びは、いつも夢想するオナニーでは味わうことの出来ない素晴らしいものに違いない。

 一方で、処女を奪ったら結婚をして、生涯愛し続けたいという古典的な愛情感を持ち合わせていて、愛欲と道徳の狭間で中々実行に移せずにいた。




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