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恋愛模様
【初恋 恋愛小説】

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恋愛模様-5

 ――ちゅぱ、っちゅ…

 電気も付いていない真っ暗なリビングで、新しい玩具を手に入れたようにキスに夢中になる。

 だけど

 『ぐーーぅぅ』たぁきのお腹が催促の声を上げた。
「っ、………面目無い。腹、減ったみたい…で」
「ふふっ、やだ。たぁきったら、昔と全然変わって無いよ。やだ、おかしっ、っははは…っふはははっ」
 昔から此処一番の時にお腹が鳴っちゃうのだ。何度もこうやって笑って…。たぁきのちょっと恥ずかしそうな、笑った顔は今も変わって無い。幸せな気持ちになる。
「あんま笑うなよ〜。ったく。もう9時だぜ?腹鳴ったって仕方ないんだからな。」
「だって…っはは。んじゃあ、ご飯一緒に食べようか」
「おう」

 ニッコリほほ笑み合う。大好きなたぁきの笑顔。あぁ、きっとこれからもずっと…二人で一緒に居れたら良いな。
 心から飾らない気持ちがあふれ出す。いつものへそ曲りな私はどこへやら。ちょっと恥ずかしいけど、こんな自分もたまには有りでしょ?
 ちらりとたぁきを見上げると、やっぱり恥ずかしそうだ。
 かなりスローテンポな私達。これが大学生同士の恋か!?なんて笑われちゃうけど。
 ゆっくり、ね。前に進んで行けばいいじゃない?だって、私達には未来があるんだから、ね!たぁき!!


FIN


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