破裂-1
「・・・く・・っ・・」
煽られっぱなしの野田の両手は、無意識のうちに力がこもる。
奈緒子の手に怒張した股関を押し付け、より奥深くに指を挿入する。
時折、溢れる蜜をすくい肉芽にまぶしてやると、奈緒子の体がピクッと跳ねた。
「・・んっ、はぁ・・っ・・あぁ・・っ」
胸板を押していた手はいつの間にか、野田の制服を掴んでいた。
噛みしめていたはずの唇から甘い吐息がこぼれる。
「・・だく・・っ、野田く・・んっ・・おねが、い・・」
ふと、名前を呼ばれて我に返る。
「も・・やめ・・こわいの・・」
言葉の意図を探るべく奈緒子をじっと見つめた。
噛み締めていたせいか、唇が濡れててらてらと光っている。
「お腹、らへん・・熱くて、せつなくて・・それがっ、からだじゅう・・広がってくの・・いっぱい・・」
眉根をよせ、涙をためた瞳が懇願するように訴える。
「いっぱい、たまって・・破裂ししそう・・だから、こわい・・お願い、もう、やめて・・・」
(―――――――!!!)
野田は全身に血が滾るのを感じた。
同時に、どす黒い欲望が頭をもたげた。
奈緒子の全身から手を離す。
「あ・・・」
「どうだ?楽になったか?」
太ももをモジモジとこすり合わせ、荒っぽい呼吸を繰り返す奈緒子に嘲笑をふくませながら訊ねた。
「や・・あつい、どうして・・・?ジンジンして、しびれる・・っ。どうしたら、おさまるの・・?」
身を縮こませ、両手で自分自身を抱きしめて、モジモジと動きながら自問する奈緒子。
―――ドキドキする。
(こういうのも、いいもんだな。でも―――)
とろけそうな野田の脳裏に、電車のアナウンスが次の停車駅を告げた。
次の停車駅を過ぎると、その次はこちら側のドアが開く駅―――つまり、奈緒子が降りる駅に着く。