破裂-3
「・・はぁ、はぁ・・あぅ・・」
奥へと誘うようにぴくん、ぴくん、と痙攣する奈緒子の蜜壺からそっと指を引き抜くと、崩れ落ちそうになる奈緒子を抱き止め、胸板に押し付けた。
野田に身体をあずけ、肩で息をする奈緒子が内部の痙攣に呼応しているのか、びくんびくんと震える。
それを宥めるように、野田は優しく背中を撫でた。
「大丈夫か?溝口。」
「ひ、どいよ、野田くんっ。こんな、こと・・」
恨めしげに視線を上げた奈緒子を見下ろすと、ニヤリと笑った。
「ひどい?よく言うぜ。満更でもなかったくせに。」
「なっ―――」
「処女のくせに、電車の中でイクんだから、相当のスキモノだろ?」
「――――!!」
恥辱に顔を赤らめ、瞳を潤ませる奈緒子に、追い討ちをかけた。
「・・見ろよ。よく撮れてるだろ?これ。」
野田が提示してきたスマホの画面には、先程の奈緒子が写っていた。
相手の男の服を握りしめ、手で口を覆い、仰け反りながら愉悦に浸る姿。
乱れたセーラー服から白いわき腹がのぞき、たくしあげられたままのブラジャーが胸元で溜まっている。
めくれたスカートには手が差し込まれ、淫らに溢れる蜜が太ももを伝う。
「すげぇヤラシイだろ。こんなのクラスの奴に見せたらイチコロだな。」
奈緒子の顔が青ざめた。
「や、やだ・・!そんな・・・!」
「もちろん、見せたりなんかしないよ。もっとも、ナオチャンがイイコにしてれば、の話だけどね?」
ニッコリ笑いながら、スマホをポケットにしまった。
「それより溝口、もうすぐ降りるんだろ?そのカッコだと襲われるぞ?」
ハッと我に返り、乱れた着衣を直す。
じっとりと濡れた下半身が冷えて気持ち悪い。
顔をしかめると、ふいにスカートの中に手を差し込まれる。
「やっ!何す・・っ」
「グチョグチョで気持ち悪いんだろ?拭ってやるよ。」
野田はポケットからティッシュを取り出すと、太ももと、熱の冷めたそこに這わせた。
百戦錬磨の野田にとって、ティッシュとコンドームは必須アイテムだ。
「ん・・っ」
ぬぐった蜜が花弁から肉芽をぬるぬると往復すると、冷めたはずの熱がふたたび帯び始める。
「欲情すんなよ?もう降りるんだから」
ククッ、と笑うと、再度溢れた蜜もきれいに拭き取り、スカートから手を抜いた。
スカートのよれを直すと、床に置いた学生鞄を持たせた。
電車が減速し、ホームに止まった。
開いたドアに向かって背中を押され、奈緒子が電車を降りる。
「じゃぁ溝口。また明日―――、な。」
ドアが閉まると、戸惑いの表情を向けた奈緒子を置いて電車は走り出した。