隔離された腕の中で-4
奈緒子の中心に充てた指先を押し付け、筋目に沿って撫でる。
「あ・・やだ・・っ」
スカートの裾を握っていた奈緒子の手が、やわやわと野田の腕を押し返す。
野田はセーラー服の中から手を引き抜くと、奈緒子の手首をつかみ、口元へと運んだ。
「気持ちいい・・？」
チュッ、と指にキスを落とすと、指先を口に含む。
舌先でチロチロと爪の間を這わせると、さらに深く指をくわえこみ、指の腹をとらえた。
ねっとりとねぶられる指から、甘い痺れが伝わり、下腹部がせつなく疼く。
その少し下、指先で往復を繰り返されている筋目には、火傷でもするんじゃないかと思うほどの熱さを感じた。
得も言われぬ感覚から逃れようと、腰を動かす。
「――――ッ！」
（クソッ！誘ってんのかよ――――！？）
スカートの中から手を引き抜くと、腰を強く抱いた。
奈緒子の手首を離すと、スカートの裾に手を入れ、ショーツのウエストゴムからやや乱暴に手を突っ込んだ。
急かされるように茂みをかき分けると、潤ったそこに辿り着く。
―――くちゅり・・
しとどに濡れたそこから、淫靡な水音が響く。
（準備万端じゃねぇか）
ニヤリと笑うと、奈緒子の小さい声が聞こえた。
「や・・やめて・・野田くん、お願い」
ふと気づくと、奈緒子は真っ青な顔をしていた。
「自分から誘っておきながらやめて、ってどういうつもりだよ？」
小さくふるふると首を振る奈緒子。
「そ、そんなこと、してない・・・」
「自分でケツ振っておきながら、誘ってないとか言わせねーよ」
こんこんと湧き出る泉に沈めようと、人差し指と中指を突き立てた。
「い・・った・・・！」
奈緒子が野田の胸板を押し返そうとするのと同時に、信じられないほど堅い蕾が野田の侵入を拒む。
「え・・、溝口、まさかお前―――」
処女―――――
顔を背ける奈緒子。耳も、首筋も、真っ赤に染まっていた。