小手調べ-3
「溝口って結構、感じやすいのな。」
唇を離すと、両手の指先で身体のラインをなぞった。
ふくよかな胸、細いウエスト、ややふくらんだ腰骨、細めの太もも。
どこをなぞってもピクッ、ピクッと震える奈緒子。
「そ、そんなの、知らない・・」
認めたくないとかじゃなく、本気で知らないのだ。
感じるって、どういうこと――――?
そんな奈緒子をお構いなしに、滑り降ろした指先をふたたび上げていく。
ぞわぞわとした感覚に、奈緒子の太ももや肩がきゅっと力む。
制服の上から撫で上げた手を胸の下まで移動させると、そのまま両胸を持ち上げた。
「はぁ・・」
胸にかかる重力が軽くなる。
次の瞬間、胸から手を離される。
手から落ち、勢いあまって弾む胸。
「あぁっ」
甘い衝撃が走った。
「溝口。感じてる姿もかわいいけど、あんまデカい声出すとまわりに聞こえるぞ?」
(―――――!!)
我に返る。そうだ、ここ電車のなか――――
上下に弾む胸と、奈緒子の反応を楽しむ野田は、落下運動を繰り返した。
手の甲で押さえられた奈緒子の口から、時折くぐもった吐息が漏れる。
「んッ、ふ・・っ。う・・っ、ン・・」
(・・・・・・)
野田の劣情が、少しずつ抑えきれなくなってきた。
ついに野田は、セーラー服をブラごと、胸の上まで押し上げた。
ハリのある大きな胸がプルンとはじけた。
白い肌にベイビーピンクの小ぶりな突起。
(―――――!!!)
焦る奈緒子。
慌てて野田の服を掴んでいた手を離す。