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偽装マンション
【その他 官能小説】

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偽装マンション-1

都内にある、一見普通の高層マンション。しかしこのマンションには、ある秘密があった。

 そのマンションの8階に住む矢田彩香は、今年高校に進学したばかりの少女である。
 ある日の学校からの帰り、彩香はいつもの様にエレベーターに乗り込み、「8」を押す。
 エレベーターのドアが閉まり上へ動き出した。数字のランプが点り、右へ移動していく。
 1…2…3………4………ガコンッ
「あれ?」
 エレベーターが4階を過ぎた辺りで止まった。
「うっそ〜マジで?」
 故障と思ったその瞬間、エレベーターのドアが開いた。
 彩香の目の前に薄暗い空間が広がった。
 彩香は不思議な感覚と好奇心から、いつの間にかエレベーターを下りていた。
「な、なに…ここ…」
 5歩も歩くと左右に廊下が延び、目の前にはドアというT字になっている。
「…!!」
 右の方から人の気配が近付いて来るのを感じた彩香は、身を翻して側の鉢植えに隠れた。
 だんだんと声が近付いてくる。
「しっかり歩け」
「はい…」
 男の声に女の声が答える。しかも女は一人ではないみたいだ。
 低い電動音が大きくなってきた。
 そして、彩香の目に信じられない光景が飛び込んで来た。
 裸の女が3人、四つん這いで歩いていたのだ。その後ろにはスーツの男が立っている。
「ご主人様、もう無理です」
 女の一人が振り返って訴えた。
「まだだ」
 男はその女の尻を踏み、グリグリと刺激を与える。女の尻には何かが刺さっているが暗くて分からない。
<ガサッ>
「ん?」
─しまった!─
 彩香は、事もあろうに植木の葉に触れてしまった。
 男が近寄って来る。
─いやぁ!いやぁあ!─
 彩香は見つからないことを願いながら、そのまま気を失ってしまった。


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