事務員編 井川遙那-1
「くっそ〜、この女なら濃厚な事務所プレイが出来たはずだったのに…!」
恵理の淫乱な姿を盗撮動画で観ながら健太郎は本気で悔しがった。観れば観る程ドスケベな女だ。こんなセックス好きな女はそうはいないだろう。この動画をネタに脅して体を求める事もできたが、それは諦めた。
「ま、こいつが俺の本当に欲しい女じゃないしな。俺が欲しいのは藤間だからな。」
紗英であれば脅してでもものにしたいところだ。どうしても紗英とヤリたい。得意先に彼氏がいて手を出しずらい状況だが、欲望は抑えられない。フェロモンを人より敏感に感じ取れる健太郎は、この頃に微かだが発し始めた紗英のフェロモンにオスの本能を刺激されていた。事実、この時に10年後、紗英が見る者全ての男を発情させるような熟した女になろうとは思ってもいなかった。ただその巨乳にだけ興味をそそられる女としか見ていなかった。ヤリたいヤリたい騒いでいるが、ヤルなら他にいい女はたくさんいるというのが本音だ。紗英の発生したてのフェロモンを感じ取り、煩悩を悩ませていたのは健太郎ただ一人なのであった。
「別にオッパイがデカい何てことない女なのにどうしてこんなに無性に藤間とヤリてぇんだろうな、俺は。」
舞菜とのセックスでも十分性欲は満たされる。しかしどうしても紗英とヤリたくて仕方ない気持ちは自分でも説明がつかない。その興味が巨乳なのかどうかさえも分からなかった。頭の中には事務服を着た紗英を事務所で犯す妄想ばかりが思い浮かんでしまう。
そんな時だった。ネットで何気なく風俗サイトを見ていた健太郎にある風俗店が目に飛び込んできた。
「ん?究極のOL遊び!ビルを買収し一つの企業を再現。女性従業員は全て当社在籍風俗嬢。是非我が社の社員となり事務員、女性セールスにエッチな限りを尽くして下さい!…な、何だこれ…。」
セクフリ株式会社という店のサイトであった。内容を見ると、倒産した企業のビルをそのまま買収し丸ごと風俗店にしてしまったらしい。風俗嬢が事務員、セールス、秘書などで配置され客は社員として出勤し事務員らで欲望を満たすという仮想企業内セクハラを楽しめる店だと言う事だ。会社で事務員とそういう事をしたい願望を抱いている健太郎みたいな人間には最高の風俗だ。通常イメクラやヘルスでは個室サービスが普通だが、この店は事務所の中で複数の客が社員となり複数の事務員をセクハラするというリアルなものであった。あまり他人に自分のプレイを見られたくないという男には辛いが、気にしない男にとってはまさにセクハラフリーな職場で働く素晴らしい世界を体験出来る新たな風俗店であった。
掲示板を見るとやはり大盛況みたいだ。完全予約制でキャンセル待ちが出るほどの人気であった。
「こ、これはヤルしかねぇ!!」
5日後の21時から予約が取れた。楽しみだ。健太郎はセクフリ株式会社のホームページを隅から隅まで閲覧した。
「社長になって秘書を…、上司になって部下の女性セールスを…、仕事のストレスを事務員に…、我が社の為に働く優秀な社員であるあなたの為に。…、何て素晴らしい会社だ!!」
本当に入社したい気分だ。事務服もいい。よくありがちないかにもというものではない。一般企業が注文する店と同じところから仕入れているという。すべてに拘りを感じるこの店に、恵理と楽しむはずであった事務所プレイの夢を膨らます。