犯される母の、その横で-6
「……」
早くも回復してガチガチになった桐林のペニスをちらりと一瞥すると、恵は観念したように
両手両足をつき、四つん這いの体勢をとった。
「おっほ、後ろからもたまらんな。ぷりぷりエロいケツしやがって。そら!」
恵の白くて丸い桃尻に、桐林が一発、平手打ちを浴びせた。
「ひいっ!」
「お、締まったぞ! これがいいのか! そら! そら! そら!」
「んっ! あっ! ああぁっ!」
調子に乗って何発もはたきまくる桐林に、恵もまたいつもの清楚な姿からは想像もつかない
ほどの卑猥な声で応じた。
(お、お母さん……)
肉と肉の衝突音がいつ果てるとも知れず飛び交う間、新はずっと恵と桐林に背を向けたまま
微動だにしなかった。
もちろん眠ってなどいない。
それどころか、今すぐ起き上がってこの醜い中年男をぶっ飛ばしてやろうと何度も思った。
でも、できなかった。
――なぜ?
桐林が怖くて身がすくんだのはもちろんあるが、決してそれだけが理由ではない。
新は途中、気づいてしまったのだ。
「い、いい! もっと、もっとぉ!」
悲鳴のような母の声に、時折そんな言葉が混ざっていることに。
今その身体は快感に震え、肉欲の悦びを味わっている真っ最中なのだということに。
もしかしたら、桐林は新が起きていることを最初から知っていたのかもしれない。その上で
完全にただのメスと化した母のいやらしい姿を息子に見せつけたのかもしれない。
「ぅ……」
訳の分からない感情の昂ぶりが、新を襲う。
「う……ぐっ……うぐっ……」
新は、泣いた。奥歯をぎゅっと噛み締め、嗚咽を押し殺しながら、止まることのない涙を、
さめざめと流した。
だがその時、布団の中では。
股間についた小さなペニスが今にもはち切れそうなほど膨張して、新自身も気づかぬうちに
初めての射精を迎えていたのであった。