植物園へいこう-1
「……ん」
目を覚ましたら世界が何となく白かった。
頭がぐわんぐわんするし、喉が異常に乾いている。
半身を起こそうとしたが身体が重くて断念した。
「……えっと……」
何があったんだっけ?と考えていたら、急速に記憶が戻ってくる。
(そうだ……私、ジルさんと……)
ドクンと胸が跳ねて身体が熱くなった。
ふいに視線の端で青い何かが揺れる。
青い何かはジルの大きな尻尾で、ご機嫌でゆらゆら揺れた後パタンと力つきて静かになった。
リョウツゥは改めて自分の置かれた状況を見る。
髪はボサボサ、勿論全裸、肌には色んな液体だったものがこびりついてカピカピに乾いていた。
その身体にはジルの逞しい腕と脚が絡みついている。
どうりで動けない筈だ、とリョウツゥはもぞもぞと身体を捻ってジルと向き合う形になった。
目の前のジルは穏やかな表情で寝息をたてている。
(……少しは……痛いの忘れたかな……?)
ジルが痛い思いをしているのが嫌で、無理矢理に近い形で奉仕を申し出た。
最初は呆れていたジルも、事を始めるとノリノリで楽しんでいた。
(……挿入無しでも……あそこまで楽しめるのね……)
口奉仕と手技に絶対の自信を持っていたリョウツゥだったが、それ以外にも色々と方法があって正直驚いた。
口奉仕だけでもシチュエーションを変えるだけで新たな気分になれた事。
特に目隠しで腕縛りには燃えてしまった。
それに素股も良かった……思い出すだけで新しい愛液が溢れ、リョウツゥは自分の淫らさに1人で赤くなる。
「ふ」
その時、ジルがうっすらと目を開けたので思わず固まった。
「ん〜…?あれ?ああ、そっか……へへ、おはよ」
ジルも多少記憶が飛んでいたらしく、目を瞬いてから照れ笑いする。
「お、ぉはよぅ……ございます……」
(ジ、ジルさんっ、可愛いっ)
何、その子供のような反応?!
あれだけ巧みにリョウツゥを攻めあげた人物と同じとは思えない。
これではまるで童貞卒業したばかりの男の子だ。
「身体、大丈夫か?結構付き合わせちまったしな。キツイだろ?」
有り余る体力の銀の民を相手にすると、同じ銀の民でも時には寝込む事があるらしい。