植物園へいこう-2
発情期ではないのでセーブしたが、リョウツゥが可愛い過ぎて暴走気味だった自覚のあるジルは、彼女の髪を軽く掻きあげた。
「ぁ、えっと、ちょっと、ダルいですけど、大丈夫、です」
「そっか」
再びへへっと笑って擦り擦りとなつくジル。
尻尾がこれでもかと振られ、獣耳がぴるぴるして肌をくすぐる。
「あ〜…やば、勃った……」
「へっ?!」
朝方から今まで……カーテン越しに感じる陽の光から見て多分、昼はとっくに過ぎている。
その間、ジルは最低でも10回はイッている筈だ。
因みにリョウツゥはその倍以上イカされている。
それでも渇れないこの精力と体力は銀の民だからかジルだからかは知らないが、さすがにリョウツゥはふるふると首を横に振った。
「ちょっとだけ」
「え、や、ジルさんっ」
お願いお願い、とねだるように身体をまさぐられたリョウツゥはわたわたと逃げようとして、抵抗虚しく後ろから抱きつかれる。
「お前が可愛いのが悪いんだよ」
「ひぅ」
耳をカプリと甘咬みされ、尖った犬歯が優しく淵をなぞる。
それだけで背筋がゾクリとして、快楽が腰に溜まっていった。
動きが止まったリョウツゥを、これ幸いとうつ伏せにしたジルは彼女の太ももの間に自分のモノを挟みこんだ。
先走りの液でぬるつく感覚にジルはぶるっと震える。
そしてリョウツゥの腰を高く持ち上げ、ジルは膝立ちになった。
リョウツゥは必死になって身体を支え、来る快感に備える。
ずっ
「あ」
高く上げて丸見えになった性器にジルの指が挿った。
「なんだ。お前も濡れてんじゃん」
ず ず ずちゅ
「ぅ あ あぁ」
前後する指に合わせてジルの腰が動き、硬い先っぽがリョウツゥの敏感な核を擦る。
「あ ぁ ジル さん」
「ん〜?」
「き、もち いぃ」
「俺も」
リョウツゥから溢れ出た愛液がジルを濡らし、ため息が出る程気持ち良い。
リョウツゥの中は狭いのに柔らかく、リズム良くジルの指を締め付けた。
ここにジル自身を挿れたらどれだけ気持ち良いだろうか、と暴走しそうな本能を抑えつけ、反対の手で小振りな胸を弄る。
「あぅ ああっ やあっ 」
仰け反る背中に唇をつけて固くした舌で舐めると、リョウツゥの中が小刻みに震えた。