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守れ帝都を!! 日の神戦士アマテラス 第一部:勇者誕生編
【ファンタジー その他小説】

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潜入!! そして無残な敗北-2

やがて薫、祐樹、そして岡崎の視界には大きなドームに覆われた空間が開けてくる。そこに待ち構えるのは青い色の瞳を持つ冷酷な侵略者、プルートンだった。
「ふふふ、命知らずな黄色い猿め だがちょうどよい この娘に三種の神器のモテるパワーの使い方を自白するよう説得してもらいたい」
プルートンが指さす先には、鎖に繋がれ吊るされた鴻池詩織の姿が。
「は、はやみ…くん…」
散々拷問で傷つけられた詩織はかすれた声を漏らす。だが、心の強い大きな瞳はまだ正義の心を喪ってはいない様子だ。
「貴様!! その娘に何をしたぁ〜〜!!??」
怒りに燃えた薫は感情のままにプルートンに再戦を挑む。  

生身の人間と、謎の超人プルートンでは勝負になるはずはなかった。薫、そして祐樹の絶叫だけが空しく広大な地下に響き渡る。
「うわあああーーーっ!!」
「ぎゃあああーーーっ!!」
強烈な拳が2人の顔面に交互にヒットし、そのボディに凄まじい膝蹴りが撃ち込まれ、成すすべなくいたぶられてゆく。ニ対一にもかかわらず、2人仲良くプルートンに壮絶なリンチを受ける羽目になる薫と祐樹。
「お、おい可笑しいな薫…俺ら喧嘩をさせたら帝都一のコンビのはず…」
余裕を見せようとする祐樹の顔面を巨大な拳が往復する。と、同時に意識を失って崩れ落ちる友を前に薫もなす術がない。
「ゆ、祐樹、しっかりし…ぐおッ! うげッ! がはあッ!!」
祐樹を打ちのめしたユダは薫一人に照準を絞ると、壁に叩きつけてその腹に内臓が破裂せんばかりのボディブローを叩きこむ。
「ほらほらどうした黄色い猿!? どこまで耐えられる!? どうやって嬲り殺してほしい!? ええ!?」
「に、日本男児を…なめんじゃ…ねぇ…うおッ!! があッ!! ぎゃあああーーー!!」
「や、やめてッ!! もうやめてえええッ!! 死んでしまうわ!!」
救出に来てくれた友人2人の助命を哀願する詩織。岡崎教授も髑髏戦闘員に捕まっている。
「ふふふ、ようやく観念してくれたかね、お嬢さん この3人を始末されたくなければ、三種の神器の魔力を解き明かす手段を話してもらおうか」
ここまで帝都を、いや日本をこの魔人たちの手に渡すまいと健気に耐えてきた詩織だが、目の前で友人たちを痛めつけられる姿を直視できず、ついに悪の軍門に下ることを覚悟した。そんな彼女の瞳に、奇怪な光景が飛び込んできた。傍らに置かれた八咫の鏡から七色の光が発せられ、その光がプルートンに頭蓋骨を砕かんばかりに鷲づかみにされ、力なく吊り下げられた薫を照らし出しているのだ。悪の魔人はそのことに気が付いていない様子でゴミの様に薫を地面に叩き付ける。
(もしかしたら速水君が…? その可能性に賭けるしか、帝都いえ、日本を守る術はないわ)
詩織は心の中で呟きながら意を決した様に唇を開いた。
「わかりました…三種の神器について知っていることはすべてお話しします」
プルートンが満足そうに頷いた


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