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守れ帝都を!! 日の神戦士アマテラス 第一部:勇者誕生編
【ファンタジー その他小説】

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悪を切り裂く伝説の剣!!-2

勝利したアマテラス、(いやすでに変身は解けて速水薫となってはいたが)は仲間との再会を果たした。
「美緒さんも来てくれたんだ みんな本当にありがとう」
「詩織ちゃんも無事でよかったぁ チームワークの勝利ね」
女の子2人は手を取り合って喜んでいる。
「おいおい、ヒーローのおかげだろ」
「あの超人って、ホントにお前なのか?」
不満げな薫の表情に、親友の祐樹も学者の岡崎すら半信半疑の表情だ。
「そうよ、速水君よ 岡崎先生、速水君こそ、古文書にある通り選ばれし勇者なんです」
興奮気味に詩織が岡崎に解説する。
「薫が勇者? そういうガラじゃないけどね」
「ねー」
祐樹と美緒は顔を見合わせながら薫に悪態をついている。 

「ふむ、警察も軍も手が出ない帝都を守るには薫君のパワーが不可欠というわけか」
「・・・て、俺まだ闘うんですか?」
戸惑いを隠せない薫。実際アマテラスに変身こそしたものの、そのパワーの全容は知る由もない。そればかりか、もう一度アマテラスに変身する方法すらまだ理解はできないのだ。
「でもまだ、解読できていない部分が多くて…私も、もっともっと勉強して『日戦神示』に書かれた三種の神器の秘密を解き明かします そして…薫君をサポートしていきます 帝都を、日本を私たちの手で守りましょう」
恥じらいながら「速水君」から「薫君」に呼び方を変えた詩織の可愛さに目を奪われながらも、突然背負わされた大役に気が遠くなる薫だ。
「確かにジェノサイドの侵略が今回で終わるとも思えん 新たな脅威に備える必要があるな 少なくとも薫君の秘密を知った我々だけでもチームとして彼をサポートせねば」
相手は世界各国に拠点を置く組織だ。また人間以上の魔力を持った兵たちの集団であることは明確になった。
「ま、詩織ちゃんがそういうなら、手伝うしかないか」
「いいねぇ、私結構、そういうの好きかも ね、チーム名決めよう」
強大な敵との闘いが続くというのに、祐樹と美緒はサークル気分だ。
「薫、おまえ靖国に祀られているお爺さんが力貸してくれたとか言ってたよな 狛犬の目が光ったとか… なら、狛犬倶楽部ってのはどうだ」
「あ、いいねぇ」
ふざけたネーミングだと思った薫だが、女性陣も岡崎も気に入ったようだ。
朝日が眩しく、帝都の街並みにシルエットを作る。この街を、この国を、そして大切な人々を守るのだ…。薫は傍らで微笑む詩織の愛らしい横顔を目にして決意を新たにしていた。(第一部完)


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