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恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

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区切りを…-1

「なるほど、釘を打たれたって訳か。」

そう納得し、目の前のケーキの苺にフォークを突き刺す一条君。巴ちゃんも落ち着いて
コーヒーを一口した所で。

「…そりゃー、先輩からしたら若葉は自分達の周りをうっとおしいく飛び回る害虫に見えるかも知れないけど…。」

映画館で、早乙女先輩からあんな物を見せつけられ、一条君曰くトドメを刺されて。

でも、私は……。

「御免ね二人共、心配掛けちゃって…。でも、私なら大丈夫だから。」
「若葉…。」

得意の愛想笑いをし、そう二人に言い放つ、しかし。

「!巴ちゃん?」
「…本当に、大丈夫?…。」
「……。」

全てを悟したように、手の甲に手を添える巴ちゃん。

実際大丈夫と言うのが、一体何に対して大丈夫、なのか……。

もう彼の事、気にならなくなって大丈夫なのか、今はもう傷ついてないから大丈夫なのか

「大丈夫、だよ。今度と言う今度は、もう…。」

彼には正真正銘、恋人が…付き合って居る人がいる。だから私がそんな彼に恋心を抱いた所で、叶わぬ恋…私に振り向いてくれる訳がない、彼女、早乙女先輩だっていい迷惑。

だから、そんな恋をした所で、誰も得何てしない。

彼とはただの友達、一時恋心を抱いた事もあった、ただのクラスメート。

ただ、それだけだ……。



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