コインランドリーの下着-3
希美さんに見つかって、俺は叫んだ。
「違うんです、希美さん! 俺はあなたのパンティが盗まれていないか、確かめていただけで……」
「警察を呼びます!」
「ですから俺が警察ですって!」
踵を返す希美さんの手をとって引き寄せた。
力いっぱい引っ張ったので、希美さんはコインランドリーの入口の扉の部分に頭をぶつけて、そのまま床に倒れた。
「大丈夫ですか!? 希美さん!?」
彼女は気を失っていた。
すぐに救急車を呼ぼうと思ったが、彼女の足のつけ根に鎮座している布地を見て唾を飲み込んだ。
パンティだ!
スカートがめくれ、希美さんの純白のパンティがあらわになっている!
それは光沢のあるナイロン製で、クロッチ部分には淫猥な縦の陰が浮かんでいる。
「いかん、いかんぞ……!」
いやらしいパンティを見て、俺の警官魂に火がついた。
「警察官として、こんなわいせつな物を放置しておくことは出来ない!」
使命感に燃えて、俺は希美さんのパンティに手をかけ、するすると降ろしていった。
純白の布地は太ももから膝、ふくらはぎへと滑っていく。
こうするのは当然だ。
たとえば街にエロ本が落ちていたら、誰もが青少年の教育に悪いと考えて回収するだろう。アダルトDVDが落ちてても同じことをする。
俺は、エロ本やアダルトDVDなんかよりはるかに危険で、犯罪の温床になる布地を抜き取った。
脱ぎたてなので、布地はまだ温かい。そこはかとなくいやらしい匂いも漂っている
すると、今度はさらにわいせつなものが目に入った。
それは脚の間にある、赤貝のようなもので、絶対に取り締まらなくてはならないものだ。
そのまわりを覆っている、もじゃもじゃの毛もいやらしい。
「午後2時18分、西山希美、わいせつ物陳列罪で確保!」
俺は西山希美に手錠をかけた。
この事件は起訴されて裁判になるだろうから、証拠写真を撮っておかなくてはならない。
だから携帯の写メで、カシャリ、カシャリとわいせつ物の写真を撮った。
脱がせたパンティも重要な証拠品なので、押収して密封ビニールに入れた。
DNA鑑定の必要も出て来るかもしれないので、陰毛も2、3本抜き取って採取した。
よし、これで大丈夫だ。
作業が一段落すると、意識をうしなっている容疑者の下半身を見た。
見れば見るほど、わいせつな代物だ。
一見、清純な西山希美がこんなわいせつな物を持っていたなんて信じられない。
これで数々の男をたぶらかし、健全な青少年を惑わせて来たに違いない。
本当に怖ろしい敵だった。
俺は警察官。
市民の安全と生活を守るために働いている。