相性が良いのよ-3
涼太の前で塔子は服を脱ぎだした。涼太もつられて脱いでいった。
「涼太さん筋肉質ね、健康そう」
「塔子さんのヌード奇麗だね」
「記念に写真を撮ろうか」
涼太に渡した携帯で塔子は腕を伸ばして撮影した。
「奇麗に撮れてる。大事にしてね。さあ、行きましょう風呂場に」
「広いんだね四人は入れるね」
「お父さんとお母さん私、三人はいるのよ」
「抱いて・・・・・私の胸小さいでしょう」
「可愛くて良い形だよ」
「ブラジャーはしないの・・・・・・触って、小さいでしょう」
「女の人に触れるのは塔子さんが初めてだから、較べようがない」
「化学科は女子学生が多いでしょう」
「風呂には入らないよ、塔子さんは女から離脱している」
「おちんちん握らして・・・・・・柔らかい・・・・・健康なおちんちんは初めて・・・・・・こんな感じなんだ」
「病院では触らないの」
「外傷の患者は触ると大変なことだから、触れないことにしているの、看護師さんはこっそりと吐精をして上げているようだけれど、医者はしない」
「吐精って」
「してあげようか、一応学習はしたから、オナニー、涼太さんもしているでしょう」
「良く友達が言ってたな、僕は、まだ経験しない」
「夢精は? 夢で自然に吐精をするの、朝起きてパンツ濡れているでしょう」
「年に三、四回」
「健康なんだ、普通よ、女はあるんかな、それらしい夢は見るけれど・・・・・・・膣の奥から粘液が出てくるか」
医者だから、言いにくい男女の秘密のことを平気で口にするのか、涼太は言葉を挟むことが出来ないで塔子を見つめるだけだった。
「塔子さんは、男と一緒に風呂に入ったことがあるの?」
「ありますよ、二年生の時に男女十人で北陸へ行った時ね、部屋に露天風呂があって、みんなで入った」
「医者の玉子だけあって平気なんだね」
「女は割合平気だよ、男の人は前にコレがぶら下がっているから、抵抗が有るみたいだった」
「握ったの?、その時握ったんだ」
「女の子の一人が男の子全員の握っていって、私達に報告していた、柔らかいとか、長さとか」
「涼太さん下着はないよ、みんな洗濯機に入れて回したから」
「えっ、ひどいよ」
「二時間すれば乾くから・・・・・・裸は、イヤ?・・・・・・もう暖かいから私も付き合うよ」
「ヌードマニアでないから、・・・・・」
「ハイ、コレを着て、ネグリジェ、色違いのお揃い」
「いい匂いがする・・・・・・・」
「塔子の匂い、忘れないでね。寝ようよ、眠れるときに寝ておかないと、いつ起こされるか分からないから」
「僕は何処に寝るの?」
「ここよ、決まっているじゃないのガードマンだから」
「塔子さんと一緒に・・・・・・・」
「抱いて寝て、おやすみ、今晩はぐっすり眠れる」
塔子は寝てしまった、涼太は、今日は一日振り回されたな、このとんでも無い女に、でも可愛い寝顔だな。
早朝に電話が鳴った。塔子は素早く起きあがって携帯を取る。
「分かりましたすぐ行きます」
「涼太さん、お呼びが掛かった。鍵、渡しておきますね、締めてから出勤してね・・・・お願い」
「電車はまだ・・・・・」
「車で行く」
髪も梳かさず化粧もしないで飛び出していった。慣れているんだ。医者だな。涼太は塔子を見直した。
涼太はそのまま起き出して、乾燥した下着を着て、部屋を掃除をして、駅の構内の早朝から営業しているメシ屋で朝食をして、今日は担当の授業がないので塔子が急いで駆けつけたT大学付属病院の近くのマンションに戻り、荷物を提げて大学の研究室に向かった。
教授に指摘された検討ヶ所をチェックして書き直したりデーターを見直したりして、寝ようか、塔子から渡された携帯が鳴った。
「涼太さん、今救急外来の所、迎えに来て」
用件だけ言うと塔子の携帯は切れた。塔子らしい、笑いながら迎えに行く。
「近いのね・・・・・立ちっぱなし、脚が動かない、涼太さん、おんぶ」
「ハイハイ、お嬢様どうぞ・・・・・・結構重たい」
「眠たい・・・・・眠ってしまうからそっと寝かせてね」
塔子は本当に寝てしまった、涼太のマンションまでは七分ぐらい、眠ってしまった塔子は重たい。布団にそっと起こさないように降ろして化粧をしていない塔子の寝顔を見ていた。この娘をこれからこのように見ていくのだろうか・・・・・・先のことが分からない。