ついに-3
その後、十数秒の記憶が千亜希にはありません。気がつくと、竿田と唇を合わせていました。
以前は初めてのキスでしたが、今日は以前よりもキスを味わうゆとりが少しは千亜希にありました。その分、異性の舌のぬめりに興奮でき、舌の絡まりに脈拍が速くなりました。
『ああ……、竿田さん……』
千亜希の両手は、しっかりと男の背を押さえていました。舌を吸われ、自分からも吸い返しました。
気がつくと、千亜希は片方の胸を揉まれていました。でも、拒む気は起こりません。そのまま身を委ねていると、竿田の唇が彼女のそれから離れ、耳へと移りました。
耳たぶを舐められ、鼻にかかった声が出ます。
次に白い首筋に男の舌が這い、熱い吐息が漏れます。
そして、衣服越しに胸に顔を埋められ、千亜希は思わず竿田の頭を掻き抱いてしまいました。その反応に「許諾」を感じた竿田は、片手を下に伸ばして娘の股間に当てました。
ビクンとなる千亜希。
男の手のひらが、下着ごと、じんわりとアソコを押してきます。
「ん………………」
切なさを内包した声を漏らす千亜希。
竿田の手は、徐々にリズミカルにアソコを押してきます。そうされているうちに、快感の芽のようなものが娘の秘所に……。
「ううぅん…………」
千亜希の声音に艶を感じた竿田は、中指で割れ目をくすぐりました。布地越しとはいえ、強い刺激があります。
そうして、下着の上からオ○ンコをいじっていた竿田の指でしたが、ヌッという挿入感を千亜希が感じた時には、男の中指はパンツを掻き分け、秘口へ入っていました。
男根ではなく、一本の指でしたが、その動きは絶妙で、千亜希は気がつくと「アンアン」と盛んに色っぽい声を出していました。
気持ちがいいんです。
もの凄く気持ちがいいんです。
一昨日の夜、オナニーをした千亜希でしたが、自分の指と男の指とでは、感じ方がぜんぜん違いました。
いつしか、竿田は中指を膣に入れながら、親指の腹でクリトリスを撫でていました。そうされて、千亜希の快感は一気に高まります。
声が盛んに漏れ、アソコからも液が漏れているようで、男の指が水っぽい音を奏でます。
そして、数分後、千亜希は指で逝かされました。
腰が、ビクンッと強く震えたのは初めてのことでした。
「うーん。……やっぱり、千亜希ちゃんは感度がいいんだね」
竿田が感心したように言いましたが、千亜希は腰から尻にかけて広がる激甘の余韻に浸っており耳に入らなかったようです。
「この調子だと、セックスでも感じることができるかもしれないよ。二度目にして早くも……。さあ、千亜希ちゃん、試してみないか?」
今度は男の言葉が耳に入りました。千亜希の肩がピクリと動きます。
「さあ……、ベッドに行こう……」
千亜希の心臓がトクントクンと拍動します。
『……やっぱり私……セックスしたい……』
千亜希は竿田に顔を向けました。相手の強い目力に気圧されそうになりながらも、彼女は視線を外しませんでした。それどころか、その可愛い瞳には、情欲の炎が、小さくゆらめいていました……。