痛みと悦び-11
(う゛……)
ずぶ濡れではだけた服、白い体液で穢れた少女。
その姿を見た瞬間、ジルのモノがググッと頭をもたげた。
「元気、ですね」
リョウツゥは目をパチパチさせて硬さを取り戻したモノを撫でた。
「わ、ちょっタンマ」
奉仕を再開させようとするリョウツゥを止めたジルは、お湯が出っぱなしだったシャワーヘッドを拾ってリョウツゥにかけた。
「きゃうっ」
「いくら何でも風邪ひくだろうが。続きは部屋だ」
そう言ってリョウツゥの服を全部脱がし、泡だてたスポンジで擦ろうとするジルの手をリョウツゥは慌てて押さえる。
「じ、自分でやります」
「やだ。俺が洗う」
子供みたいに答えたくせに手付きがいやらしい。
「あ やあぁ」
ぬるぬると泡の上を滑る手が乳首を摘まみ、くにくにする。
「かっわいい胸だな」
「ど、どうせ小さいです」
「あ?違う違う。乳首だよ。乳輪も豆も小振りで俺の好みだ♪」
ジルの褒め言葉にリョウツゥは耳まで赤くなった。
「くく、ホント、お前は可愛い♪」
益々赤くなったリョウツゥから泡を流すと、ジルは脱衣場に追いやった。
「そこ、適当に着ていいから」
「は、はい」
リョウツゥは身体を拭くと、棚に重ねて置いてあったジルのシャツを着た。
ジルも大きい方ではないのだが、小柄なリョウツゥが着るとダボダボだった。
(わ、彼シャツだぁ)
別に恋人ではないが、ちょっと憧れていた『彼シャツ』を思わぬ事で体験出来てご満悦。
鏡で自分の姿を確認していると、直ぐにジルがあがってきた。
「お♪彼シャツかぁ。良いなソレ」
頭を拭きながら言ったジルに、リョウツゥはふふっと笑う。
「透けた乳首と半分見えたケツが最高♪」
「…………」
いや、そこじゃない。
思わずつっこみそうになったリョウツゥだったが、ジルが顔を寄せて頬にキスしてきたのでやめた。
「悪いけどベットねぇんだよ。ソファーで良いか?」
「はぃ。どこでも良いですよ」
「じゃ。野外」
「……人けの無い所なら良いです……」
「ははっ良いんだ?」
「ジルさんがそこが良いなら、良いです」
「お前な……無防備過ぎだ」
素直過ぎて本当に心配だ。