非常階段-2
先生じゃありませんように。
リカ達には、祈るしかなかった。
逃げても、ただ階段を上るだけでマンション内には外からじゃ入れず出口なんてないからだ。
コツン コツン…
どんどん足音が近付いてきて、いよいよ見つかってしまうと覚悟した時
「あれ?女の子じゃん」
てっきり先生だと思ってたリカ達は驚いて、声の主を見た。
声の主は、自分達と同じ年頃の男だった。
でも、高校生という感じはなかった。
明るい髪色や、全身黒コーデに たくさんのシルバーのアクセサリーは性質の悪さが感じられてリカは顔を伏せた。