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ゆえとナオさんpart5
【同性愛♀ 官能小説】

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@真理乃邸 前編-2


「今回、処置を受けるにあたって、色々勉強をしたの。
ゆえちゃんも聞いておきたいわね?」
「はい」

「日本国内で、二人分の採卵をするの。
注射を何度もしたり大変だけれど、
採卵そのものは30分くらいで済むわ」
「はい」

「凍結した二人分の卵子を、
カリフォルニア州にあるラボに送って、
結合操作を行なって、
出来た胚の遺伝病の検査をするの。
人工生殖に対する規制が少ない州なんだって」
「はい」

「受精卵を移植して着床させるための、
身体の準備のホルモン剤の注射などは日本国内でして」
菜々さんが発言します。

「で、ラボに赴いて、菜々のお腹に胚移植をして、
めでたく懐胎したってわけね。
菜々は体外受精の手順を、ほぼそのまま受けた形ね。
私は国内で卵子を取り出しただけ」
「二人ともトラブル無し!」
「やった!」

「今まで女性同士で子供を望むなら」
真理乃さんがお話しします。
「ドナー精子を使って、カップルの『一方』と、
遺伝的につながった子供を作るしか無かったけど、
菜々の身体に精子を挿れるなんて、絶対にイヤッ!
気持ち悪いっ!頭に来るわ!!ギーッ!!!」
「真理乃さん…落ち着くだ…」
「ふーっ。
本人同士のDNAを合わせる遺伝子結合技術は、
レズビアンにとって福音だわ。
自分達の遺伝子を受け継いだ子どもができたときに、
初めて結婚したと言えるんじゃないかしら?」


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