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名古屋から来た女
【調教 官能小説】

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名古屋から来た女-1

1、
 見かけない女が、吾郎の隣に座った。ダンスパーティの会場だ。
 
「こんばんわ、私、小石川吾郎といいます。どちらからですか?」
「こんばんわ、名古屋からです。石川恭子です。苗字が似ていますね」
「ああ、そうですね。石川さんは良く見るけれど、小石川は珍しいんです」
「石川啄木とか石川五右衛門とか」
「五右衛門の子孫だったりして」
「ばれたかしら?」

「一曲お願いします」
吾郎の誘いに、恭子は頷いて腕を組んだ。

 恭子のダンスは、上手ではなかった。でも癖のない、素直な踊りで、吾郎のリードにぴったりと付いて来た。

 中肉中背、どちらかというとずん胴に近く、尻の肉が発達して、日本人には珍しく、突き出ている。
 美人とはいえないがブスでもない。全く化粧ッ気のない顔は、めりはりがなく、表情に乏しい。
 顔の輪郭は丸顔タイプ。円顔好器、角顔大器、長顔粗器の喩えからすれば、丸顔の恭子のアソコは、好器かも知れない。

30台半ば? ちゃんと化粧をすれば、もっと若いのかも?

「東京は、お仕事ですか?」
「いえ、休暇です。一週間ほど」
「毎日ダンスを?」
「ええ、そのつもりです」

「吾郎さんは、ご結婚してらっしゃるんでしょう?」テーブルに戻ると、恭子が話を続けた。
「しているような、いないような」
「最近は、男女の関係も色んな形がありますからねえ」
 恭子は、自分の質問にに自分で答えて、頷いている。

「私、結婚したことないんです」
「えっ」
初対面の女性から、いきなりこんなことを言われて、吾郎は恭子の目を見詰めてしまった。

「じゃ、戸籍上は処女ですね」
売り言葉に買い言葉、吾郎も率直な返事を返した。
「はい、正真正銘のバージンです。男の方とご縁がなくて」
面白いことを言う女だと思った。男の目から見て、特に興味を引かれる様な女性ではないし、気の毒だが、本人の言っている通りかもしれない。

「それで、東京までボーイハントに来たんです。地元では何かと人目があるものですから」
「はあ」

「吾郎さんは、バージンに興味がありますか?」
「はい、大いにあります。僕の対象になる年頃の女性では、ほぼ絶滅種ですからねえ」

「吾郎さんは、童貞ということはないですよねえ」
「僕も結婚をしたことがありませんが、まあ、女性と違って、男は色々と・・・。男だから良いという積もりではないのですが」
「童貞は困ります。だってリードをする人がビギナーでは、女性が困ります」
「そう言う理屈もあるんですねえ」

「吾郎さんは、ダンスのリードが大変お上手です。セックスの方は如何ですか?」
「まあ、そこそこに・・・」
「私、全く男性にはご縁がなくて、困っています。このままでは、結婚はおろか、ボーイフレンドも出来ません」
「確かに今の貴女は、男性にはあまり魅力があるとはいえません。でも、素晴らしい素質を持っていると、僕は思いますが」
「東京に一週間滞在します。私の処女を差し上げますので、もっと男の方に魅力のあるように指導をして頂けませんか?」




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