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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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-9


「すみませんがそれは恥ずかしすぎて無理です」
チッ!
「すみれさん!女の子が舌打ちしない!」

フンとそっぽを向いた私をなだめるように
後ろから抱きつく。

「いい子で待ってて。帰ってきたら気持ちいい事してあげるから」
「・・・ほんと?」
「もちろん」

王子とのセックスが中毒になりつつある。

「綺麗な手ですね」
ふいに王子はそう言いながら私の手を取ると
何やらカチャカチャと音をさせながら右手首にブレスレットをはめた。

「何?」
「このブレスレット、専用の工具がないと外せないんです」
「え!嘘!」

ビックリして起きあがり、マジマジと腕を見る。
ガチャガチャと回したり手を細めたりしたけど
それは右手首から外れなかった。

「ほんとだ・・・」

「本当は会えない間にすみれさんが逃げないように
俺のだって意味で首輪をしたいんだけど」
「は?・・・・首輪?」
「首輪だとすみれさんの仕事に支障が出るでしょう?」

「あんたバカ?私、社会人なんだけどっ!」

でも。このブレスレットすごい。
本当に外れないんだ。



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