そして-1
初老の男性が女子中学生のアソコに口を持っていく。そんな光景に直面した千亜希は、思わず両手で目を覆ってしまいました。しかし、
「あん…………」
万里の口から甘い声が漏れると、指の間にわずかな隙間ができます。
ピチャ……ピチャ……という湿った音がし始め、万里から漏れる鼻にかかった声が続くと、指の隙間が広がります。
そして、竿田が万里のアソコに熱烈なキスをしている様子を捉えてしまった千亜希の目は、もう、彼らの淫らな行為に釘付になってしまいました。
男の唇が若い秘裂に密着し、音をたてて吸っています。
異性の舌が濡れたアソコをベロベロ舐め回しています。
竿田の口が万里の下の口にディープキスを繰り返しています。
「……っはああああぁぁぁ」
万里から熱い溜息が漏れましたが、同時に千亜希の口からもホットな吐息が出たことを、本人は気づいていませんでした。
竿田の愛撫はアソコ全体から、クリトリスへの一点集中へと変わっていきました。万里は両手で竿田の頭をはさみ、悶えています。いつも見ている女子中学生の顔ではありません。快感に身を委ねる「女」の顔になっています。
『オナニーした時の心地よさ。あれが今、万里ちゃんの身体に？ …………、ううん。もっと気持ちよさそう……。竿田さんにあんなにされて、とっても、とっても気持ちよさそう……』
千亜希はもう、顔を手で覆うこともせず、軽く身を乗り出して二人の痴態に見入っていました。
愛撫される万里のアソコから漂う「匂い」が千亜希の鼻まで達し、妙な気分が高まります。千亜希のアソコもまた、下着の中で、蒸れて、匂いを籠もらせているに違いありません。
竿田は舌先で盛んにクリトリスをくすぐり、時折、すぼめた唇で勃起した肉芽を吸いたてています。膣口からはトロトロしたものが溢れ、イスの座面を濡らしています。
そして、そんな愛撫が延々と続き、万里の顔に盛んに血がのぼり、傍観者である千亜希の顔もカッカと火照る頃、女子中学生の嬌声が一段と高まって華奢な裸体がのけぞり、ビクッとなるのが見てとれました。
万里がエクスタシーに達したのですが、千亜希にはまだエクスタシーが何たるかは分かりませんでした。ただ、力みの見えた万里の身体が、くたり……となって、とろんとした目になったのを見て、千亜希は『ああ、……凄く気持ちよかったんだ』と思いました。
竿田がゆっくりと立ち上がり、千亜希のほうを振り返りました。慌てて顔を伏せる１２歳に、竿田は穏やかに語りかけました。
「今のは、クンニリングスといって口によるアソコの愛撫だ。クリトリスは素直に快感を得られる器官だから、中学生の万里ちゃんでもイクことができた。……あ、イクっていうのは、気持ちよさがピークに達することを言うんだけどね」
千亜希はうつむいたままでした。赤面を竿田に見られるのが恥ずかしいからです。
「小学生の千亜希ちゃんでも、クンニされればイクかもしれないね」
竿田の言葉に驚いた千亜希は一瞬、顔を上げましたが、すぐにまた下を向きました。
「冗談だよ。……きみには手をださないよ」
笑いながら竿田は言いましたが、千亜希は胸がドキドキして、その音が聞こえそうでした。
「こうして私と万里ちゃんの秘密の行為をきみに見せてしまったわけだが……」
竿田は千亜希の肩に手を置きました。ビクンとする幼いながらも肉付きのいい肩。
「ついでだから、この後のセックスも見ていきなさい。保健の時間とかで『男と女』のことは習っているだろうけど、後学のために、生で性行為を見ておくのもいいと思うよ」
千亜希は言葉を返せませんでした。
「ま、刺激が強すぎるから無理強いはしないけどね。……私たちはこれから二階の寝室へ移動するけど、興味があるならついておいで。……もちろん、このまま帰るのも自由だ。でも、さっき見たことはだれにも言わないでほしい。ここでの秘密がばれると万里ちゃんが大変なことになるからね」
そこまで言うと、竿田は万里の手を引き、さっさと二階へと移動しようとしました。部屋を出る時、万里が振り返って笑みを浮かべ、片手でチョイチョイと手招きをしました。
それでも千亜希はソファーから腰を上げることはできませんでした。
一人で万里の家に戻るのも気が引けますし、二階へ上がって二人のセックスを見るのもためらわれました。
しばらく、ソファーの上で進退を決めかねていた千亜希の耳に、二階から万里の甘えたような笑い声が届きました。
千亜希の好奇心が募ります。
また、笑い声が聞こえ、さらに「あ〜〜ん」という鼻にかかった声も微かに聞こえます。
千亜希は性への興味にあらがいきれず、腰を上げました。そして、階段へ足をかけ、そろりそろりと上がっていきました。