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王子の甘い罠
【女性向け 官能小説】

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「このまま俺の部屋に来ませんか?」
「このままぁ?」

この王子、手が早い。

「だってまだ7時前ですもん」

そう言ってさっさと伝票を持って会計を終わらせた。

「それに明日になって、やぁ〜めた。と言われても困りますし」
「・・・・」

さ、行きますよ。と自分の上着を手に持ち
さらに急かすように私のバッグを手に持った。

後に、王子を下僕のように扱い、バッグを持たせていたと噂された。

「どうせ、こんなに早く帰って官能小説を読もうと思ったんでしょ?」
なんて笑いかける。
コイツ・・・

王子は私の腰に手をかけ、押すように店を出た。
通りに出るとタイミング良くタクシーが止まった。
王子か!

そんな心の中の一人突っ込みもむなしく
王子が指定したマンションに着くとそこは家賃が高そうなマンションで

「王子、こんなところに住んでるの?」
「まぁ」
「王子2年目でしょう?こんなにお給料いいわけないでしょ!」
「細かいことは良いから。行きますよ」

全然細かくないと思うんだけど。
バッグを人質について行った先はとても広い部屋で

「あんたパトロンがいるの?」

と疑ったら大笑いされた。




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