進藤瀬奈として。-4
ある平日、代休をとった海斗と瀬奈。二人は釣りに出かけた。場所は海斗と瀬奈が出会った場所だ。あの時の荒れ狂う海とは正反対の穏やかで少し汗ばむ快晴の海。まさにピクニック日和だ。瀬奈が作った弁当を持ち堤防の先まで歩いていく。
「私、あんな高い崖から飛び降りたんだ。」
改めて見るととても自分があんな高い場所から飛び降りたとは思えない。もう一度やれと言われても出来ないだろうな、そう思った。
「まさか人間釣るとは思わなかったよ。」
仕掛けを作り終え、海に投げてから言った。
「でもよくあんな嵐の中、釣りしたよね。釣りキチの海斗なら釣れないの分かったんじゃないの?」
「ま、まぁね。でも会社の奴らに絶対釣れないから止めろとか言われて、意地になっちまったんだよな。だから何かしら釣らないとカッコ悪いじゃん?だから必死だったさ。でも正直、釣れる気、全然しなかったけどな!で、やっと釣れたと思ったらドザエモンだしよ。」
「私、死んでなかったもん。」
「いや、完全に死体釣っちまったと思ったよ。」
当時の事を振り返る。今となっては笑みを浮かべながら話せる二人であった。
「ほら釣れた!」
「あ、こっちも!」
二人の竿はしなり続ける。今日は大量だ。次々と釣り上げる。クーラーボックスに魚がどんどんたまって行く。
当たりが落ち着くと昼飯をとる。瀬奈の作る弁当は美味かった。海斗の好みをしっかりと覚えた。こんないい奥さんだったら絶対手放さないな、俺だったら…、そう思ったが言わなかった。
弁当を食べ終わり一服すると海斗はすっと立ち上がり海に向けて小便をし始めた。
「やだぁ〜」
そう言いながらもニヤリとしながら見ている。
「海水温度を上げてやってるのさ。」
そう笑いながら用を足し終えた。
「男の人はいいよね。すぐにジョーッてできるから…。なんか私もオシッコしたくなってきちゃった…。」
とは言えまっくず伸びる堤防に影はないし、麓まではだいぶ遠い。どうしようか迷う瀬奈に海斗は言った。
「瀬奈も海に放水しちゃえよ。」
「え〜!?ヤだぁ…」
「大丈夫だよ、誰も見てないし。スッキリするぜ?」
「え〜…」
さすがに戸惑う。でももう我慢出来そうにもない。それに海にオシッコをするなんてこれからそう簡単に経験できる事じゃないと思った瀬奈は思い切る。
「しちゃおっかな♪」
物心ついた頃からトイレ以外の場所でオシッコなどした事はない。人生初の、いわゆる野ションにドキドキしてきた。瀬奈は堤防ギリギリの場所に立ちスカートをまくり上げパンティを下げしゃがんだ。
「瀬奈、エロっ!!」
「見ないで♪」
そう言いながら瀬奈の股間から放物線を描くかのようにオシッコが海面に吸い込まれて行く。
「スゲー!踊る大放尿線だ!」
「馬鹿じゃん!!」
瀬奈を知る者からすれば有り得ないはしたない行為に腰を抜かす事だろう。恥ずかしながらも瀬奈は何とも言えない爽快感を感じてしまった。
「なんか風が当たってアソコがスースーするぅ。」
「天然のジェットタオルってか?アハハ」
ふざけていると、やがて放尿が止まった。
「あ〜、なんかスッキリしたぁ…」
そう言って立ち上がろうとすると、海斗が背後から抱きかかえ堤防の真ん中に瀬奈を運び押し倒した。
「やん」
驚く瀬奈の股座に頭を突っ込み、いきなり性器を舐め始めた。
「ペーパーがわりに舐めてあげるよ。」
犬のようにペロペロと舐めてくる海斗に恥じらう瀬奈。
「やだ…、あん…ああん…」
初めは恥ずかしかったが次第に気持ち良くなってきてしまう。いつしか海斗も真剣なクンニになっていた。
「ああん、海斗…、ダメ…気持ちいい…」
ペチョペチョと音を出して濃厚に舐めてくる海斗に瀬奈は大きな喘ぎ声を出して感じていた。