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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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このところ、忙しくてロクに寝てない。
私、帰ってきてそのまま寝ちゃったんだ。
洋服のままベッドの中にいる自分に
一体どこまで仕事に夢中なのよ。と悪態をついて
起きあがらないまま、布団の中で窮屈なパンツを脱ごうとした。

ボタンを外してチャックを下ろして両足でパンツを脱いで
ベッドの下に落とした。

少し楽になった身体をねじれば
衣擦れの音がする。
ああ、このブラウス、新作で気に入っているのに
しわになりやすいんだ。
そう思っていたら誰かがボタンを外してくれた。

ありがと。

心の中でそう思って素肌に感じた少し冷たい空気にブルッと震えたら
小さい笑い声が聞こえて
私の上に何かが覆いかぶさって
そのまま首筋がぬれた。

え?

急に、おかしいと思いだし
目を開けて身体を起こそうとしたのに
上にかぶさっているものが予想以上に重くて
起きあがれなかった。

「何?」

状況が把握できないまま頭が混乱していたら
身体の下に手を入れられて
ブラのホックを外された。

「え?え?」

必死に手を動かして上に乗っているものを
引きはがそうとしたら
「夢。落ち着け。俺だ」
と、篠塚さんの声がした。

「篠塚・・さ?」



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