気まぐれA-1
〜気まぐれA〜3-1
意地悪な台詞。それでも触れる指先、舌先、すべてが優しいのである。
顔を逸らしても…逸らしても、唇を離すことを許さず、キスを繰り返す龍崎。
いつの間にか深いキスに夢中になっていく。
最後のショーツ1枚がスルリと脚から抜き取られ、自身だけが脱がされていることに気づき、身体を隠すよう胸元を覆う。
「私だけ脱ぐの?」
「ごめん。忘れてた…。俺も脱ぐよ…。」
慣れた手つきで、手首のボタンを外しワイシャツを脱いでいく龍崎。
その仕草までも大人びた表情…
(…やっぱりこういう場面に慣れてるんだ。)
素肌に触れ合い、舌先を舌先で愛撫する。指先はゆっくりと下へ降り、的確に蕾を捉えていく。
年下の龍崎の指先は、女の弱い部分を熟知していた。
くちゅ…ちゅく…
「…はぁん…んっ…。」
溝に這わせ、中へ沈んでいく指先。
くちゃ…ちゅぷ…つぷ…
「…んっ…ぁ…。」
「痛くない?」
「…ぅんっ…はぁ…はぁ…。」
力まかせにかき混ぜるのではなく、的確に弱い部分を、ゆっくり…ゆっくり時間をかけ、擦りあげていく。
「…はぁ…ん…ぁん…。」
「ここ弱いんだ?」
ぷちゅ…ぐちゅ…ぐちゅ…
「んっ…ぁ…もう…ぃや…。」
杏子の火照った顔にたまらなくなり、自身のモノを握り始める龍崎。
舌を絡め深いキス…
上下に動く右腕は、見なくとも卑猥な光景で興奮を高めていく。
「…ごめん。すんごいしたいんだけど、緊張してて、もう少し待って…///」
自身のモノを扱き続ける龍崎。
その表情は艶っぽく、慣れている男の顔ではなかったのだ。
(…本当に緊張してるんだ。)
ソツなくホテルまで来た癖に、そんな龍崎が、たまらなく可愛く思えるのである。
身体を起こすと、覆い被さっていた龍崎は膝立ちになる。
まだ少しばかし柔らかく、卑猥な色。
手を添えキスをする。ゆっくりと舌を絡め、喉の粘膜に触れさせる。
ちゅ…ちゅぽ…ちゅぽ…
「…はぁ…はぁ…もういいよ。」
頭を撫でる大きい手、たっぷりの唾を絡め1本の糸をひき、口から出ていくと、素早くゴムを被せる龍崎。
自然に横たわり、中を激しく愛撫する指先と、貪るようなキスが溶け合っていく。
ぐちょぐちゅぐちゅ……ぐちゅ…
「いれるよ…。」
ずぷ…じゅぶぶ…ぶ…
出ていく指先と引き換えに入っていく。指先では届かない奥深くまで押し広げられ、硬さと大きさは想像以上に増し、ギチギチになっていた。
「…はぁん…っ…。」
「あーこたん可愛い。」
ゆっくりと腰を揺らし、指先は器用に蕾を擦り、ピンと硬くなっている突起を舌先で転がす。
「…んっ…ぁあん…。」
ぶちゅ…じゅぶ…ぶちゅ…
(…ぬちゅ…ぬちゅ…)
徐々に与えられる快感に身をまかせ、龍崎に腕を絡める。
「…んっ…ぁん…はぁ…。」
じゅぶ…ぶちゅ…じゅぶ…
「締めつけすぎ…はぁ…はぁ…。」
頭を撫で、深い深いキスの嵐。
激しく揺さぶりはじめる腰つき。
ぐちゅ…ぐちょぐちょ…
「…んっ……っ…ふぅんっ…。」
ぐちゅぐちゅ…じゅぶ…
「…もっと突いてもい?」
「…ぅんっ…はぁん…っ…。」
起き上がり杏子を見降ろす龍崎。
その表情からは余裕など無く…
がっちりと腰を掴み、さらに奥底を的確に突きはじめたのだ。
ずぶ…ずぶずぶ…ずぶ…
「…あっ深ぃ…ん…っ…。」
身体を仰け反らせ、紅潮していく頬。