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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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「一目見た時から。わざとらしいネコっかぶりの夢が
おかしくて、可愛くて」
「・・・・」
「もう、絶対俺のモノにするぞって決めたんだ」

「それって褒めてるの?」
ネコっかぶりをそんな風に言われて、軽く睨めば
「最上級の褒め言葉だけど」
なんて極上の笑みを返してきた。

篠塚さんは私の身体をベッドの中に滑り込ませた。

「篠塚さんだって会社の顔とはずいぶん違うみたいですけど?」
「なに?皆と同じ顔がいい?」

ベッドの中でギュっと抱きしめられる。

「そうじゃないけど・・・」
「好きなオンナの前では、いい男でいたいだろ?」
「・・・・」

そう言ってキスをされる。

「今日は、このまま一緒に寝よう」
「このまま?」
「そう。ずっと傍にいてよ」

寝にくいパンツとか
しわになりやすいブラウスとか
窮屈なブラとか

明日の仕事とか・・・・

なんか全てがどうでもよくなった。

今この瞬間、篠塚さんの事だけが私の全てで
他の事は、明日ゆっくり考えようと思った。

今の時間がまだ午後の6時だとか
篠塚さん水分取らなきゃ、だとか
風邪薬飲まなきゃ、だとか・・・
ちょっと後回しにしようと思った。

少し寝て。その後考えればいいじゃん。と思った。

私たちは抱き合って、お互い満足げに寝た。




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