投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

忘れられない時間
【レイプ 官能小説】

忘れられない時間の最初へ 忘れられない時間 12 忘れられない時間 14 忘れられない時間の最後へ

車の中の淫事-5

 嫌だ。
 こんなの、やっぱり。
「み、美山くん、やだ……もう、帰る、帰りたいの……」
「へえ、桃子ちゃんのそんな可愛い声初めて聞いた。なに、泣くほど帰りたいの?」
 そう言いながら、赤く隆起した乳豆にきつく歯を立ててくる。
 ぎりっ、ぎりっ、と噛まれるたび、痺れるような感覚が脊髄を駆け抜けていく。
 頬から涙が流れ落ちる。
 陰部に二本目の指が捻じ込まれた。
 痛みは無い。
 とろりとした甘い快感。
 もっと。
 いや、やめて。
 相反するふたつの感情が入り乱れる。
 ぐちゅっ、ぐちゅっ、と狭い肉路を突き上げられると、足の指先まで細かな痙攣が起きた。
「いやっ、いやあっ……!」
「ああ、いい顔だなあ。いますぐ車から引きずり出して、あいつの目の前で犯してやりたいよ」
 桃子ちゃんを犬みたいに四つん這いにさせて。
 後ろから思い切り突いてやりたい。
 いつのまにか美山の呼吸も荒くなっている。
 ありえない想像
寒気がした。
 この男の場合は本気でやりかねない。
 美山と出会った日の、あの暗い瞳を思い出す。
 連れ込まれた山奥の廃道。
 あのとき、桃子は人間の殺意というものを初めて間近で見た。
「だ、だめ」
「なんで? いつもは涎を垂らして欲しがるくせに」
 ちょうだい、って。
 美山くんのおっきいおちんちんちょうだい、ってさ。
「こ、今度、なんでもするから。き、今日だけ、お願い」
「何でも? 絶対だよ?」
「う、うん、だから」
「また連絡する。今度こそ、君の大事なユウくんを紹介してもらうからね」
 美山が名残り惜しそうに離れ、シートの角度が元に戻される。
 ……べつに大事なんかじゃない。
 そう言い返す気力もないまま、桃子は衣服の乱れを整えて車を降りた。


忘れられない時間の最初へ 忘れられない時間 12 忘れられない時間 14 忘れられない時間の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前