Step4 性感マッサージ-1
〜Step4 性感マッサージ〜1
爽やかで清潔感のある紳士的な橘は、
とても好印象であった。
微妙な距離間で、ホテルの部屋へ入る2人。
蓮美はベッドの片隅にあるソファへ腰を下ろした。
(…どうしたらいんだろ?)
手荷物を置き、上着をハンガーにかけ声をかける橘。
「始める前に少し、いくつか質問するね。マッサージで使うオイルとパウダーがあるんだけど、どっちがいい?
オイルは2種類あって、こっちの香りは女性に人気だよ。」
ボトルの蓋を開け、香りを確認させるのである。
「いい匂い。こっちのオイルがいいです。」
「じゃマッサージはこのオイルね。性感マッサージは初めて?」
「初めてです。」
「リラックスする為に、本格的なマッサージもするから、凝りが気になる部分ある?いちおコレでも昼は、整骨院で働いてるから技術面は安心してもらって大丈夫だよ。」
「腰ですかね。そうなんですか?なんか凄い安心しました。」
「こっちの仕事は、好きで趣味も兼ねてって感じかな。性感帯は?全部教えて。」
ストレートな質問に顔が熱くなるのを感じたのだ。
「耳と、首、あと背中。」
「中とクリトリスどっちが好き?」
「両方好きです///」
「お尻の方はしたことある?」
「あります。」
「質問はコレで終わり。じゃ準備しておくから、シャワー浴びて下着も全部付けずにバスローブで出てきてね。」
備え付けのバスローブを渡され、浴室に向かう蓮美。
(…すごい。本当に性感マッサージするんだ。)
期待は最高潮…
(…うわ。もう濡れてる。)
入念に身体を洗い、バスローブに身を包む。橘もバスローブ姿になっていた。
「こっちに座って始めようか?」
指示通り、背を向けベッドへ座ると、長い髪の毛はまとめられ、片方に寄せられていく。
首筋に触れる指先が、身体をゾワッとさせた。
「緊張しないで大丈夫だよ。最初はがっつりマッサージするから。」
それは本当に本格的なマッサージであり、性とはかけ離れていた。
筋肉は解され、気持ち良く骨を鳴らされる。資格所持者の橘の腕は、本物であった。
「ぅ〜」
あまりの心地よさに声が出るのだ。
「うつ伏せになって、次は足からマッサージ始めるね。」
バスローブ姿のまま、うつ伏せになると肩幅程度、脚を開かされ、オイルの感触に気づく。
ヌルヌルと…足の指の間までも塗り広げられ、ふくらはぎの凝りを解すよう下から上へ往復している手。
これから行われる行為に、身体は熱を帯びていく。
左右同じようにマッサージを終えると、片方だけお尻が見えそうなギリギリの位置まで、バスローブを捲られる。
(…見えちゃいそう。)
肩幅に開かれている足。バスローブの下には、何も身につけていないのだ。
太ももを下から上へマッサージされていく。秘部に触れそうで触れない位置にきては、また下へ降りていく手。
(…はぁー。気持ちいい。)
奥底に疼きを感じても、腰を動かさずジッと身をまかせる蓮美。
(…絶対濡れてるの丸見え…。)
そう思えば思う程、さらに愛液を溢れさせてしまうのだ。
「バスローブそのまま脱がせるね」
「はい///」
うつ伏せのまま、お尻〜腰〜背中とマッサージは続いていく。
お尻を両手で掴むように、2本の親指がお尻の谷間を往復する。
アナルに触れるギリギリ深くまで…。
「はぁっ……。」
次第に吐息を漏らしていた。
「次は仰向けになるけど、またバスローブをかけておくね。」
また同じように足先からスタートする。そのもどかしさが、余計に身体を火照らすのである。
太ももに辿りついた手は、左右の股関節を撫で回している。バスローブは徐々に捲られていくのだ。
「すごい濡れてきたね。毛先までヌルヌルに光ってるよ。」
「っ…。恥ずかしいです。」
触れずとも、クリトリスは膨らみつつあった。