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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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そう思って、部屋の階までエレベーターで上がった。

この階、だったよ・・・ね?

表札が出ていないその部屋を
恐る恐るチャイムを鳴らす。

しばらく待ってもなんの音沙汰もないので
この部屋じゃないのかも。
それか・・・寝ているのだろうか?

もう1度鳴らすか鳴らさないか
迷っているうちに、奥の方で音がして
ああ、誰か人がいる。と感じた。

たとえ部屋を間違えていたとしても
その人に篠塚さんの部屋番号を聞けるかも。

そんな風に思って
ガチャッとドアの鍵の開く音がした。

ほんの少し、開いたドアから覗いた顔は、女の子で。
私は一瞬言葉に詰まった。

「あの・・・篠塚さんの部屋・・は?」

「篠塚さんの部屋ですけど。どちら様ですか?」

この衝撃に何と返事をしていいのか、分からなかった・・・





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