気まぐれ-3
〜気まぐれ〜2-3
「今日はよく喋りますね?」
「…///。」
(…緊張してるからだバカ。)
心境を見破るよう意地悪く、ニヤけた顔を向ける龍崎。
困惑する杏子。
(…さすがプレイボーイて言われてただけあるわ。)
「そろそろ終電。帰るの?」
「帰らないつもりなの?」
(…まーそのつもりだろうね。わからない程子供でもない。けど、ワザと聞く。断わる理由もないし…会った時点で時間的に、予想はできていたのかもしれない。)
暗黙の了解を得たように、互いに酔わぬまま、距離を保ちホテルへ向かう。
部屋に入るとネクタイをゆるめ、腰を下ろす龍崎。
「こっちおいで…。」
強引に手首を引き寄せられる。
「シャワー浴びたい。」
(…絶対今変な顔してる。)
初めて見る龍崎の男の行動に、身体中から鼓動が聞こえる。男の子ではなく完璧に男。羞恥心から目を合わせわれないのだ。
「シャワー後でもいーよ。」
「絶対無理。」
(…汗かいてるし。どんな下着つけてた?)
「待ってる間さみしい…。」
こんな時だけ仔犬のように耳をさげた顔をする。
「すぐ済ませるからお願い///。」
「…わかったよ。」
(…俺だって久々にこんながっついてるっつーの。)
渋々手首を離し、横になり時計を外している。そんな龍崎を横目に浴室に入る杏子。
(…心臓に悪い男。)
浴室から出ると、目を瞑り布団もかぶらず横になっていた。
バスローブを着るのも気恥ずかしく、着ていたままのブラウス姿。
(…狸寝入り。見抜けない程、もう可愛い年齢でもない。)
声もかけずに、脱ぎっぱなしの龍崎のスーツをハンガーにかける杏子。
「早くこっちおいで…。」
(…ほら起きてる。)
「うん。」
わかっていても緊張する。
龍崎のように若くない。
身体に自信がある訳でもない。
抱き寄せられる杏子。
最初は軽く触れるだけのキス…
すぐに頭を抱え込み、深く舌を絡めていく龍崎。
「んっ…っ…まだ電気…け…。」
キスを止めることも許されず…片手で照明は落とされ小さな光が残る。
まさかこんな再会の仕方するとは、思ってもみなかっただろう。
唇は離れ…欲情した龍崎の顔。
長い髪を撫で、ブラウスのボタンを1つずつ外していく。
(…こんな年上の身体見たって仕方ないぢゃん。)
たまらず顔を両手で覆う杏子。
「それじゃキスできないでしょ?」
手首を掴まれ、
ブラウスがひらかれていく…
下着越しに膨らみに手を添え、互いの舌を絡め愛撫する。
「…んっふぁっ…ごめん。すごい恥ずかしい…。」
杏子は唇を離し横を向いてしまうのだ。
(…そんな反応反則だろ。)
舌は首筋を這い、大きい手で優しく膨らみを揉み、形を変えていく。
「……んっ…。」
下へ降りていく唇…
ちゅっ…ぷちゅ…
(…れろ…れろ…れろれろ…)
下着のカップを少しズラし、突起を舌先で転がし吸い上げ、硬くなていく感触を味わうのだ。
「…んっ、…。」
おもむろに視線を下ろすと突起をいやらしく舐め、卑猥な目で見つめる龍崎と視線が合う。
「…気持ちい?勃ってきてるよ。」
「…っ…聞かないでよ。」
〜To be continued〜