隣室の清楚で淫乱な人妻-1
隣室には、国の役所に勤めるご主人と、ほっそりした清楚で、上品な女性の夫婦が住んでいた。
女性は、由香よりも少し年上に思え、品位のある、落ち着いた物腰の動作が美しかった。
主人も、役人らしく、ほっそりとして、生気が無いのが気になった。
由香には、セックスレス夫婦の典型のように思えてしまった。
土曜日の朝であった。
いつもは、部屋のドアで主人を見送る女性が、主人と一緒にマンションの入り口まで見送りに出ていた。
主人は、大きなボストンバッグを持ち、玄関に待っていた黒いハイヤーに乗り込んだ。
玄関から戻ってきた女性は、廊下で出会った由香に、主人が沖縄に出張すると話しかけた。
主人から解放されたからか、女性の顔が妖艶な笑みに包まれていることに気付いた。
由香は、女性が妖艶になった本当の理由を、数時間後に気づかされることになった。
主人が、出張に出かけて、しばらく経った時であった。
いつもは、隣室からバロックや弦楽四重奏などのクラシックが聞こえてきていた。
その日は、初めて聞く、若者向けの音楽が聞こえてきていた。
女性の部屋には、主人の出張を待ち受けていたかのように、若い男性が訪ねてきていた。
スポーツマンタイプの引き締まった筋肉が、外観からも分かるほどの、がっしりした体格をしていた。
獲物を待ち受けていた肉食の猛獣のように、今にも飛びかかりそうであった。
女性は、シャワーを浴びた後に、真紅のシルクのガウンを着て、ワインを飲んで待っていた。
ガウンの中は、ボディーアロマの香りに包まれた全裸であった。
ガウンの中には、熱く燃え上がる、淫乱な肉体が息づいていた。
女性は、ガウンを脱がされるのを待ちわびていたのか、自ら荒々しくガウンを脱ぎ捨てた。
妖艶な匂いを放つ裸体を、男性の前にさらした。
男の大きな唇は、乳房を優しくふくみ、乳首を荒々しく吸いだした。
女性は、のけぞりながら歓声を上げた。
由香の部屋にも、女性のはしゃいだような声に混ざって、若い男性の声が聞こえてきている。
二人は、壁越しのベッドルームに移っていった。
全裸の、欲望に飢えた二つの肉体がぶつかり合いだした。
女の喘ぎながら男に求める甲高い声が続いていた。
「 あー、すごくいいー、 そこ、そこー」
「 やめないで、もっと突いて-ー」
「 いい、いいー、おまん○ついて-、もっと、」
若い男性を、自分の望む快楽を与えてくれる技を持った肉体になるように調教していた。
壁からの激しい震動が、止まりなく伝わってきて、
女の長く引きずった悲鳴に似た声が、最後に聞こえた。
男と女の淫靡な肉体の交わりは、数時間も続いた。
女性の淫乱な声、ベッドのきしむ音や、たたきつけるような震動が止むことはなかった。
「 お願いー、、出して、中に出してーー 」
甲高い女の声が響いた後に、やっと、静寂が訪れた。
由香は、隣室の交わりに耳を傾けながら、ワインのボトルを半分ほども飲み干していた。
それから、しばらくして、男は部屋を出て行った。
由香は、隣室の人妻の隠された欲望に衝撃を受け、眠れない夜を過ごした。