み-1
ベッドの上でブラウスを脱がされて
そのブラウスを視線の高さに広げてゆっくりと見回す。
「このデザイン、好きだな」
女性の洋服に興味を持つとは思えないのに不思議な人。
もしかしたら、私の仕事がアパレルだから
頑張って気にしているのかもしれない。
そう思ったら、なんだか可愛くなって
くすくす笑った私を見て
「余裕だな」
なんて意地悪く笑った。
余裕なんかあるわけない。
ウエスト周りを温かい手でなでられて
「細いな」
なんて感心してる。
細身のパンツを脱がせて下着1枚になった私を
上から覗き込むようにしてじっと見つめた。
「うん。かわいい」
素直に発せられたその言葉がやけに恥ずかしくて
手で顔を覆った。
「今日はこのまま泊まっていかれる?」
首にキスを落としながら耳の近いところでささやきかけられる。
「んっ・・・妹がひとりになっちゃ・・・ぅ」
「ああ、楠が好きだって言う子?いくつ?」
「大学せっ・・」
「もう一人にしても大丈夫だよ。それとも楠を行かせる?」
笑いながらそう言う。
「だめ!駿を行かせたら何するかわかったもんじゃない」
「楠はきっと何もしないよ」
くすくす笑いながら耳元で話さないで・・・