笛の音 1.-15
有紗の視界は、悪虐な叔父の顔貌に塞がれていた。「俺を殺したら、お前たちはどうするんだ? 特に、……愛美は、どうなる?」
「……っ!」
何も言い返せない有紗を満足気に見つめていた信也の顔が歪み、痛みに痺れる膣壁に挟まれた男茎が一気に膨らんできた。
「出すぞ……」
「や……、やめ……、やだ、ま、まって、やだって……」
「お父さん達、子供が居ないだろ? お父さんの精液は妊娠しないんだ。良かったな、他の男みたいに中出ししまくっても心配しなくていい……、っく……」
「ちがっ……、そ、そうじゃな……、い」
「うおっ……、あ、う、……おおっ!」
最後の一突きが強く打ち付けられると、脈動とともに先端から夥しい毒汁が有紗の中に溢れ返った。
「ああ……」
体内に注ぎ込まれる濁流が、最奥から更に向こうの神秘の室まで流れこんでいく。腹の奥まで熱い粘液を放たれた有紗は、諦めの呻きとともに付いていた肘を外してソファの上にバタリと落ちた。
「おお……、最高だったよ、有紗のオマンコ」
遠き日の姉を重ねた、男を知らぬ女子高生を姦した喜びに震えていた信也だったが、やがて男茎を引き抜くと、憔悴して脱力した有紗の身を抱き起こし、ソファの上に座らせる。
「さ……、お父さんのおちんちんで女になった体をよく見せてくれ」
背を凭れさせたまま、両足をソファに上げ、スカートが意味をなさない角度までM字に開かせると、捩れたショーツを引いて陵辱したばかりの花園を晒す。自失の有紗はされるがままだった。信也が股座を覗き込み、ヘソの下辺りの柔らかい肌を押すと、鮮血の混じった精液が次々と流れ落ちた。
「ほら、たくさん出てくる……。……お姉ちゃんの、こんなとこ見れるなんて……」
己の情欲の顛末を有紗の恥毛にこすり付けながら信也が暴虐の真の目的を漏らしたが、有紗には聞こえていなかった。もう一方の手で有紗を振り向かせ、舌を捩じ込んで唇にむしゃぶりつく。
「……っく。よしよし、もぉっと可愛がってやるからな」
糸を引いて唇を離したあと、テーブルの上に置いていた容器を手に取り、精液に塗れる指の上に薄緑の粘液をタップリと捻り出した。
「はっ……」
まだ痛みの漂う脚の間の中心にヒヤリとした感触があって、ぐったりとしていた有紗が身をピクンと跳ねさせた。滴る粘液が指で花弁にまぶされると、指が通った跡に間もなく熱い掻痒が巻き起こってくる。
「や……、なに……」
未知の感覚に脚を閉じ合わせたが疾に遅く、既に差し込まれている腕を挟んだだけだった。破瓜したばかりの秘門が広げられ、ネチッ、ネチッ、と音を立てながら中指が襞壁に粘液を摺りこんでくる。滲みる痛みをはるかに凌ぐ熱い疼きが忽ち花弁にも中にもに渦巻いてきた。
「うあっ、……や」
「有紗も気持よくなれるようにしてやるからな……。お父さんがイヤラしいオマンコに仕込んでやる」
身を捩らせる肩をしっかり抱いて、頬が紅潮して淫情に表情が乱れ始めた有紗を楽しみながら、「少し余ったからここにも塗ってやろう」
そう言って花唇から抜いた中指を、まだ屹立している乳首と乳暈にも塗りつけてきた。既に脚の間から巻き起こっている淫らな焦燥が全身へと巡っていたから、バストの先を弄られるだけで有紗の体は鋭く震えた。
媚薬を塗り終えた信也は一仕事終えたように立ち上がると、男茎を露出したままの姿で冷めてしまったコーヒーを入れ直した。その目の前で有紗は閉じた脚をモジモジと擦り合わせ、それだけではとても耐えられない情動に、ソファに乗せていた脚を床に下ろすと、乱れたブラウスの体を自分で抱きしめるように小さくなって身を固めた。沸騰するような淫らな騒めきが体中に渦巻いて、特に直接粘液を塗られた場所は灼け爛れそうなほど熱くなっていた。
(うっ……)
何もせずじっとしているだけなのに、体の奥が勝手に蠕動して雫が漏れた。体を強張らせて耐えようとするが、衝動的に襲ってくる蜜の誘発を押し止めることができない。
「どうした、有紗?」
ソファに戻り、脚を組んでコーヒーを飲みながら養女の様子を鑑賞していた信也の股間では、男茎がさっきより力強く猛っていた。
「な……、なに、これ……」
片目だけ何とか開いて信也を見やると、今しがた自分を穢した兇器が映った。憎むべき醜い肉の塊だが、体はそうは見てくれなかった。大きさ、形。そして熱さと硬さ。ついさっき体に埋めた男茎をまだ鮮明に憶えていた。そしてさっきとは比べようもないほど敏感に潤った体が、それと繋がった時の想像だけで渇望に波打つ。
「有紗のオマンコが早く大人になれるように、オクスリを塗ってやったんだ」
「……そんな、……。……うっ、ああっ……」
事実を知らされると余計に疼きが強まった。必死に体を抱きしめ脚を強く閉じ合わせるが、自分では届かない体の最奥が熱く疼いている。そこを慰めることができるのは――。
「ほら、有紗。もう一発して欲しくなってきたか?」