利益94,720円と鳥の話-7
詰所にPちゃんを預け、伊勢神宮を参拝する。雨音と長靴で踏む玉砂利の音が何か心地良い、雨のせいで神社の杜の空気は更に澄んだ感じで、深呼吸すると空気がうまい。
家内安全、明日の競馬の必勝を祈った。Pちゃんが待ってるし参拝を済ませたら足早に詰所に戻った。
まだ雨は降り続けていた。よしよし予測通り、競馬場の芝生がぬかるむことをイメージし続けていた。
参拝道の帰り、名物赤福餅の茶店で餅を食べて行く。鳥がいるから店内で食べるのは悪い気がしたから屋根の付いた軒先の長椅子に座り、餡餅とほうじ茶をいただく。ほうじ茶の香ばしさと餡が絶妙に合い美味しい。甘い物好きな私には堪らない。
「あっ可愛い〜、鳥みせて。」
小さい男の子が布の隙間からPちゃんを見つけた。私は布を外しPちゃんを見せてあげた。また可愛いと褒められてしまう。正直とても嬉しい。