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夢を見るころ
【女性向け 官能小説】

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その言葉に俺と女の子がフリーズした。
「し、篠塚さんの彼女?」
あ、酔いは演技ね。口調が素に戻ったね。

夢は市内中のネコをかき集めました的なきれいな笑顔で
女の子を威嚇した。

こいつはもともとの顔のつくりがきれいなだけに
静かに笑うと怖い。

「みんなに紹介しようと思ってたんだ」

篠塚さんも怖い・・・
チャンスは絶対に掴むんだな。

篠塚さんはその場ですっと立ち上がると
「おーい」
と。店中に響く声で注目を集めた。

「ここにいる連中だけで悪いけど。
ちょうど俺の彼女が来てるんだ。これからもこの店で会うことが多いと思う。
俺が忙しいからこっちまで来てくれるって言うんだ。
この子が俺の彼女の永坂さん。ここで会ったらよろしくな」

そう言って夢のほうを見て無言で立つように促した。

夢は目をつぶって一瞬大きく息を吐き出す。
そして観念したのか

「永坂です。篠塚さんとお付き合いさせていただいています。
よろしく願いします」

そう言ってさらに集めたネコをみんなに見せびらかした。

店内は大騒ぎでこっちに来て一緒に飲もうと
色々なところから声がかかったけど
「今日は久しぶりに会えたんで」と
篠塚さんは柄にもなく照れて答えた。

明日には広まってるな・・・・




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