悪夢の動画配信-2
「やだ! だめ!」
早紀はばたばたと手足を振りまわす。
「おとなしくしないと、アイマスク取って顔を公開するからね。フルネームと大学名も公表しようか?」
「それだけはやめてくださいっ」
早紀は暴れるのをやめた。
――アイマスクで顔がわからないなら、下手に騒いで怒らせるよりも、このまま我慢して続けたほうが懸命かも……。
迷っているうちに、手足をふたりがかりで引っ張られ、ベッドの四隅に繋がっている足枷と手枷をはめられた。
「え、やだ、動けない」
さらに首輪をつけられ、乳首をクリップで挟まれた。
「痛いっ」
「いまはちっちゃくてかわいいピンク乳首だけど、こうやって虐めてるとそのうちでっかくてみっともない黒乳首になっちゃうかもね」
そう言って男はクリップを指で弾き、引っ張った。
「あっ! はぅっ!」
痛みとともに快感が乳首に走る。
「しかもこの乳首クリップ、ローターがついてるんだよ」
男は乳首クリップについたスイッチを入れた。細かな震動が乳首を刺激する。
「んっうぅん……あっん……あぁぁ……」
むずむずとした官能は、乳首から乳房全体に広がっていく。早紀はまるくて大きな乳房を揺らして悶えた。
「うわ、すごい迫力だな、このおっぱい」
「早紀ちゃん、無修正のおま×こが世界に配信されてるよ。遊んでるわりにぜんぜん黒ずんでなくてピンクできれいだね。アップでじっくり映してあげるね」
「そんなのいやあぁ……恥ずかしい……」
「すごい勢いで視聴者数が増えてる。もう二百人超えたよ。まだまだ伸びそう。さあ、クリトリスでイッてみようか」
突然、ブイーーンと機械音がホテルの部屋に響いた。
「え、なんの音?」
早紀は闇に閉ざされた視界のなかで、首を左右に振って音の発信源をさぐる。
「電マだよ」
「電マ?」
「あれ? 知らないの? 意外だなあ。とにかく、これで気持ちよくさせてあげるからね。はじめてならイキ狂っちゃうよ」
そう言われたつぎの瞬間、クリトリスに強烈な刺激を感じて早紀は悲鳴を上げた。
「ああああぁぁっ! だめ! 強すぎるぅ! ぐあぁぁっ!」
早紀は手枷と足枷をがしゃがしゃ鳴らして暴れた。
「強烈でしょ? 電源に直接繋いでるからね」
「やめてぇ! やめてぇ! 強すぎておかしくなるぅ!」
「おかしくなっていいよ」
「だめ! だめ! イッちゃう! イッ、イクッ――あぐっ! あっあぎゃああぁっ!!」
早紀は腰を弓なりに反らせて派手に達した。
だが、男たちは電マのスイッチをオフにしてくれない。
「やめて! 休ませて! あぐぅっ……く、苦しいよう!」
「何回でもイッていいからね。乳首の震動ももっと強くしよう」
「視聴者数、どんどん増えてるよ。もうすぐ三百人。みんなが早紀ちゃんのイクところ見てたよ。『イクの早すぎw』『びくびく感じててエロい』だってさ」
「あぐぅ! あああぁっ! いやあぁっ! すごすぎる、だめぇっ! あっぐむうぅっ!」
早紀は水揚げされた魚のように激しくのたうちまわっていて、男の言葉は耳に届かない。
「すごく濡れてるね、シーツがぐっしょり。おま×このなかも気持ちよくしてあげるよ」