投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

第三の性〜少女性愛者への贈り物
【ロリ 官能小説】

第三の性〜少女性愛者への贈り物の最初へ 第三の性〜少女性愛者への贈り物 9 第三の性〜少女性愛者への贈り物 11 第三の性〜少女性愛者への贈り物の最後へ

神話と昔話と馬鹿騒ぎ-1

画家の焼津啓( やいづひらく )が女性モデルを募集したところ、二人のウィルギニズムしか期日までに来なかった。それも、来たのはタイプAとタイプBだった。タイプAは二十歳の大学生で、民俗学を勉強していると言った。調査研究にゼミで行くのにお金が要るので、長期のアルバイトとして雇って欲しいという。いかにも性格が明るそうな、溌剌とした金髪碧眼だった。ヌードだよと焼津は念を押したが、全然かまいませんと答えた。タイプBの方は、もう二十五になるそうで、仕事がないから困っているとのことだった。以前は子供服のモデルをしていたという。こちらも金髪碧眼、すらりと美しかった。タイプBは全く焼津の募集内容にそぐわないのだが、二十五歳の子供という異様な対象を何かのテーマにできるかもしれないと、雇うことにした。
大学生は名をカーチャと言った。二十五歳の子供はマリーナと言った。狭いアトリエにいるのはいつでも焼津一人だけだった。焼津は二人を一度に呼んで裸になってもらった。悪いねと、五十を過ぎた近眼の画家は二人の体を、近寄ってまじまじと見た。そして面白いものだと感心した。丈の違いこそあれ、全体的によく似ていることが分かったのである。カーチャの体は、男ではもちろん、女でもなかった。肩が華奢なところは女性的なのだが、腰も細いのである。高校ではテニス部だったという。その筋肉の確かにある臀部は少年のようにも見えた。だが、前に回ればペン先に似た少女の性器だった。前の骨にも女性的な盛り上がりはなかった。マリーナの体はただ単に小学生の高学年であった。少女の体になど、焼津はこれまで関心を持った試しがなかったのだが、いま二人を比べてみると、ウィルギニズムの体が、なにか人間の本来の姿を示しているかのように思われた。もしくは、未来の姿であった。原罪以前の、アダムからエバがまだ分けられていなかった人間の身体を、キリスト信者の焼津にそれは彷彿とさせるのだった。男女はいずれ融合し、彼らのような形になるのだろうか。こうして、焼津に創作テーマが与えられた。
男を一人と女を一人、描きたす必要があると焼津は思った。女のモデルは募集し続けることにしたが、さて男をどうしたものか。焼津の脳裏に、知り合いの四十代半ばの男が浮かんだ。農業とアルバイトで暮らしている独り者だったから、時間の融通がきくはずだと考えた。案の定、声を掛けてみたら二つ返事で引き受けた。ところが、他のモデルを男とばかり思っていたので、アトリエに来て裸の二人を前にしたこの男は大変たじろいだ。ウィルギニズムの二人は、天性の子供らしさから男とすぐ親しくなろうとし、その場で男を裸にさせてしまった。この男、島田安春はペドフィリアだった。
初日から島田は失態をした。脱いだそばから勃起したのである。それをいつまでも収められないで、二人にげらげら笑われた。お世辞のつもりだったのか、カーチャから、凄いですねと言われた。焼津は、素人だから仕方がないとして、島田にトイレでしてくるように言った。マリーナが、何をしてくるのと聞いたが、さすがにカーチャは恥ずかしがって言えなかった。手伝ってくれよと言う島田を焼津が叱りつけた。その後もたびたび同じことがあり、アトリエのメンバーは、そういう島田さんを自然なことだと受け入れていった。


第三の性〜少女性愛者への贈り物の最初へ 第三の性〜少女性愛者への贈り物 9 第三の性〜少女性愛者への贈り物 11 第三の性〜少女性愛者への贈り物の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前