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第三の性〜少女性愛者への贈り物
【ロリ 官能小説】

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進学予備校-1

リュボーフィは今年十五歳になったばかりだった。胸が大きくならないのはスポーツのせいかと思っていたが、同級生に彼女以外、生理のない子がほとんどいないのを怪しく思った親が検査を昨年受けさせたところ、ウィルギニズムだと分かった。幸い妹は健常だったので、親の悲しみは幾分やわらいだのだが、本人のショックは大きかった。ホルモン治療で女性として生きていけるし、子供も産めるだろうという医者の言葉が慰めにはなった。しかし、よく考えてみれば、家庭を持つことに興味がある訳でもなく、スポーツも既に女子とは差がついてきて、このまま記録を伸ばしていける。他のウィルギニズムの先輩や後輩など、知り合いもいる。どうなるか分からない将来に不安を持つのはやめようと思った。何より今年は受験で忙しい。生まれた時に検査して分かっていたのだったら、こうも慌てることは無かっただろうにと、少し親を恨んだ。
短距離の選手としてスポーツ推薦の道もあったが、リュボーフィはもう少しレベルの高い高校を狙うことにした。突如、人権や精神医学、また哲学に関心が向き、勉強したいと思ったのである。それでリュボーフィは高校受験の予備校に通い始めた。それまでスポーツばかりして勉強に気が向かなかった分、知識の吸収は速かった。
公民の講師である藤枝永吉をリュボーフィは尊敬した。藤枝は落ち着いていて、何でも知っているように見えた。痩せて口髭を短く生やした三十初頭の男だった。服装に気を遣うたちらしく、ブランドものなど着ないのに垢抜けていた。藤枝と講義中に目が合うと、リュボーフィは決まって頬笑んだ。この藤枝がペドフィリアだったのである。予備校は大学受験の高校生と、それに近い年齢の高校受験の生徒ばかりだから、藤枝は心を揺さぶられることなく、仕事ができていた。但し家では、少女の画像や、タイプBのヌードと、インターネットで買い付けたその下着などをたくさん持っていた。勤めてまだ二年、講師としての人気はまずまずだった。人付き合いを好まなかったが、生徒に対しては気さくであった。
リュボーフィは講義が終わると藤枝によく質問しに行くようになった。子供らしい尊敬と好感から藤枝に憧れた。この年齢の女子生徒としては開放的すぎる態度だったろう。そもそもウィルギニズムとはそういう存在なのだった。そして、リュボーフィの純粋な信頼は藤枝の心を打った。また、普通なら自分を押し返す女の重みを彼女から感じないのを藤枝は不思議に思った。


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