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心も抱きしめて
【女性向け 官能小説】

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数日は石島さんから何か言ってくるかもと
ドキドキしていたけど。
結局その後連絡はなくて。

手紙に、この前のエッチでイけたと書いたから
それで2人の関係は終わったと解釈されたのか
とにかく連絡はなかった。

石島さんを忘れるために
いつも以上に仕事をして残業をした。

はぁ。身体も心もボロボロだわ。

首をくるりと回し、肩も凝ってる。
あ。化粧品がそろそろ切れるんだっけと思いだした。
肌が荒れてるから。
少し贅沢していいものを買おう。
そう思って駅の近くのドラックストアで
いつもよりかなり高い化粧水と乳液と美容液のセットを買った。

これを付けてリッチな気分になって
気持ち良く寝よう。
明日の休みは洋服も買いに行こう。
少し晴れた気分で、フンフンと鼻歌を歌いながら
駅の改札間近に来た時、
定期を探すためにカバンの中を漁った。

あれ?ここに入れたつもりだったんだけどな。

あれ?

がさごそとカバンの中をかき回している時に
肘をつかまれた。

なに?

とっさにつかまれて引っ張られた方を振り向くと
困った顔で石島さんが立っていた。

「石島・・さ」



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