「兄嫁」-7
思わず身を乗り出した途端、雄二は態勢を崩してしまった。
とっさにドアの把手を掴んだものの、半開きのドアは彼の体重を支えてくれるわけもなく、勢いよく部屋の壁にぶつかった。
ガターン!
大きな音とともに、雄二が部屋に転がり込む。
「雄二君、見てたの?」
真季が掠れた声で尋ねた。雄二と視線を合わせることなく、掛け布団を胸まで引き寄せて、裸身を隠している。
雄二はそれには答えず、ベッドに駆け寄ると、真季の肩を抱きしめてキスをした。
「んん…、雄二くん、だめ…」
真季はもがいて、雄二を引き離す。伸ばした両手が雄二の肩を掴んでいるために、掛け布団が捲れ、豊かな乳房が揺れているのが露わになった。それが雄二の興奮にさらに火をつけた。
「義姉さんっ、好きだ!」
そう言うと、雄二は倒れ込むようにして、真季の身体をベッドに押し倒す。その手は、真季の胸の膨らみを押し潰すように揉みしだいていた。たわわに実った乳房はなんとも心地よい弾力で、脳まで溶かすような感触を掌に伝えてきた。
「いやっ、やめて…」
そう言って拒もうとはするものの、恥ずかしい姿を見られた負い目からか、自慰行為の余韻が残っているせいか、真季の抵抗はとても弱々しいものであった。
(乳首が硬くなってる…)
指先でなぞると、乳暈が微かに隆起し、乳首がすっかり尖っているのがわかる。雄二は夢中で乳首にむしゃぶりついた。
「ふぅん…、ああぁ…」
強く吸うたびに、真季の唇から甘い吐息が漏れてくる。乳輪をなめまわし、乳首に軽く歯を立てると、真季はピクンと身を震わせ、切なげな喘ぎ声を響かせる。
柔らかな肌を全身で味わいたいと思った雄二は、もどかしげな手つきで着ている物を全て脱ぐと、真季の体に覆いかぶさり、体を重ね合わせた。頬と頬を擦りつけ、胸板と乳房を触れ合わせ、再び唇を奪う。汗をかいた真季の髪の毛からリンスの甘い匂いがした。
雄二は夢中で真季の唇を吸った。今度は真季もそれを応え、タイミングを合わせながら互いの唇を貪った。真季の喉の奥からは、ひっきりなしに可愛らしい哭き声が漏れている。雄二は舌を差し入れ真季の舌と絡ませた。真季も雄二の舌を受け入れ、自ら舌を絡ませてくる。次から次へと雄二の唾液が真季の口に注ぎ込まれた。
もっと真季の体のいろいろな部分に触ってみたいと思った雄二は、左手で乳房を揉みながら。右手は体側にそってすべりおろし、ふとももの内側にあてがった。むっちりした肉の感触が掌に伝わってくる。
そして、下腹部に手を滑らせる。陰毛のシャリシャリした感触の真ん中に、ヌルっとした手触りがあった。
(どうなってるのか、見て見たい!)
そう思った雄二は、真季の下半身の方に体を移動させ、太腿を大きく開かせた。
「あっ、いやっ…」
股間を隠そうとする手を払いのけて、雄二は真季の秘部を見た。ふっくらと盛り上がった外陰唇から、濡れた花弁がわずかにはみ出している。ラビアの合わせ目の包皮の間から小さな突起が顔をのぞかせているのが、月明かりの中でも見て取れた。
(これが、義姉さんのオ××コ…)
ふと、浩一がそこをなめていたことが鮮明に思い出され、雄二は真季の陰毛に鼻先を埋めた。
「ああっ…」
真季は背をのけ反らせ、太腿をギュッと締め付ける。
雄二は夢中で真季の陰部をなめた。陰核をしゃぶり、ラビアを含み、尖らせた舌先で膣口をほじってゆく。
「あんっ…、んんっ…、ああっ…」
真季が喘ぎ、少しもじっとしていられないようにクネクネと身悶えている。真季の性器をなめている、そう思っただけで、あやうく射精しそうになることが何度もあった。