美少女とゴーヤ-4
「桃井さん、先生に顔と口に出していただいてずるい。果穂のなかに出してほしかったのに」
「やきもち焼くな。つぎはなかにたっぷり出してやるから。また孕ませてやる。それともケツがいいか?」
「おま×こに出してから、そのあとアナルを犯してください」
「わかったわかった。この欲張り女め」
早紀は精液まみれの顔のまま、信じられない思いでふたりを見ていた。大量に射精したばかりのゴーヤは、ふたたびぱんぱんに張りつめ、君嶋果穂の無毛の性器を蹂躙している。
早紀は、君嶋果穂の肩にタトゥーのようなものがあることに気付いた。英語が彫られている。「TAKURO'S SLAVE」――琢郎、つまりキモ豚の奴隷ってことだろうか。そのしたにはペニスのイラストがついている。醜悪なそれは、君嶋果穂のノーブルでうつくしい顔立ちには不釣り合いだった。
「桃井、帰っていいぞ」
キモ豚が、腰を振りながら横目で早紀を見て言った。
「え?」
「それとも順番待ちするか?」
早紀はぶんぶんと首を振って立ち上がる。バッグを持ち、キモ豚の気が変わる前に急いで部屋を出た。
マンションの外に出て大きく息を吐いていると、スマートフォンが鳴った。バッグから取り出す。知らない番号が表示されていた。早紀は応答ボタンをスライドして、スマートフォンを耳に当てる。
「もしもし?」
「おれおれ、佐伯」
佐伯くんの声はざわめきにかき消されそうだ。賑やかな場所にいるらしい。
「え、佐伯くん? なんで携帯番号――」
「同級生に片っ端から電話かけて聞いた。いま、さっきのふたりといっしょにカラオケで呑んでるんだけど、お前も来いよ」
「でもあたし……」
「断ったらどうなるか、わかるよな?」
ごくり、と早紀は唾を呑んだ。精液にまみれた顔のままで。