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good communication
【若奥さん 官能小説】

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庶民なのです-7

テレビでもこのレストランはよく紹介されているだけあって、運ばれて来る料理はどれも絶品だった。


アンティパストのカプレーゼは、私の大好きなモッツァレラチーズがタップリ使われていて、トマトもめちゃくちゃフルーティ。


プリモ・ピアットは魚介大好きの輝くんに嬉しいペスカトーレ。


しかも、中に入ってる魚介の豪勢なこと。


我が家の食卓にはほとんど上がらないクルマエビも入ってるし、定番のムール貝も、私の好きなワタリガニまでタップリ入ってる。


エビはプリプリしてて歯触りがいいし、ワタリガニも柔らかくて甘い。


素人目にも材料にこだわっているってのがよくわかる。


お子ちゃま味覚でハンバーグとかカレー大好きの輝くんも、一口一口じっくり味わって食べている姿に、嬉しくなった。


美味しい料理は、リラックスさせてくれる効果があるのか、さっきまで気後れしていた私達も、落ち着いた空間での食事に会話も弾んでくる。


瑠璃の話や、輝くんの仕事の話、ママ友の話、いろいろたくさんした。


普段も割りとよく会話をしてるつもりだったけど、いつも大人の会話にやきもちをやく瑠璃の構って攻撃で中断されていたから、すごく新鮮だった。


「たまにはこういうのもいいな」


ペスカトーレを綺麗に食べ終えた輝くんは、カトラリーを片側に寄せて笑った。


「瑠璃と一緒ももちろん楽しいけど、デートってなかなか出来ないじゃない? 特にこういうお店だと、瑠璃が嫌がるし」


「あー、アイツは俺に似て貧乏舌だからな。こういう店より、ラーメンとか好きだし」


「パパもこういうお店、苦手かなあって思ってたけど……」


「うん、敷居が高くて苦手意識はあったよ。でも、ここの料理、すごく美味しくて気に入った。ボリュームも結構あるし」


誉められるとまるで自分が認められたみたいで、私まで嬉しくなる。


「あー、もうお腹いっぱいになってきたよ」


「もう。まだ、メインもデザートも残ってるのよ?」


満足げにお腹を擦る輝くんに、クスクス笑いながら私はパスタを絡めたフォークを口に運んだ。







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