逢瀬〜愛撫のとき-3
口の中を舌でまさぐり、乙女の舌を探した。舌は奥まったところにあった。絡みつけて、唾液をジュワっと擦りつけて、舌をもっと前方に出そうとした。少女は恥ずかしいのか? 白い頬をぶるっとふるわせていた。舌を前に出そうとしない。
紀夫は舌を抜いた。
「舌はいや?」
「恥ずかしい……」
「愛情があれば、恥ずかしいこともできるようになる」
言いきかせるように囁いた。
密着していたからだを少し離して、黒ニット越し、乳房の上に手のひらを当てがった。包み込むようにして揉む。レイは抗った。揉んでいる紀夫の手首を掴んできた。弱い抵抗。
「気持ちいいこと、しようよ」
「恥ずかしい……」
「だんだん、恥ずかしくなくなる」
乳房を絞るようにぎゆっとした。激しく、激しく揉んだ。
「ぁぁっ、ぁん……」
「可愛い声だ」
レイは、紀夫の手首を掴み、支えにして、目を閉じて喘いでいた。部屋は明るい。恥ずかしい。
乳房への愛撫が中断され、レイは抱きしめられた。紀夫の左手はレイの髪を撫でてきた。
「レイちゃん、向こうの部屋にいこう」
「私……怖い……」
「だいじょうぶ。愛撫するだけだから」
(ほんとうに、それだけだろうか……)
Aラインスカートを穿いている下半身には、紀夫のふくらみが押しつけられている。
(ペニス、大きくなっているわ……)
抱きしめられながら、ゆっくりとベッドルームに入った。部屋は薄暗かった。紀夫は抱擁を解き、エアコンのスイッチをONにした。
「レイちゃん、ここに座って」
「はい……」
「ニット、脱ごうか?」
「……」
「僕も脱ぐから」
紀夫は、タンガリーシャツを脱いで、Tシャツ姿になった。
「さあ、ニット脱ごうよ」
「怖い……」
「だいじょうぶ。脱がせていい?」
レイは答えられなかった。
「いやだったら、首を振って」
レイは、ベッドに腰掛けて、膝を揃えた姿勢で、じっとしていた。
髪を留めていたリング・カチューシャを優しい手つきで外される。そして、かぶり式の黒のニットを頭からすっぽりと抜かれた。紀夫の指は、レイのシンプルブラウスのボタンを外そうとした。
「渡部さん……」
「ん?」
「私……まだ、セックスはしたくない……」
三原レイは勇気を振り絞って言った。紀夫は驚きの表情を見せた。セックスを拒否したからだろうか。
「どうして……?」
「自分を見失いそうで、怖いの……」
「そうか……。まあ……レイちゃんの嫌がることはしないから」
白いブラウスのボタンは外されていく。からだがふるえているのが、自分でもわかった。
赤い音符が無数に描かれている水色のブラ(4ぶんの3カップブラ)が露わになった。レイはブラウスを脱がされた。
紀夫は、レイの横に腰掛けた。
「可愛いブラ、着けている……」
紀夫は、レイの腋の下に指を入れてきた。
「あん、いやっ」
「どうして?」
「くすぐったいの」
「そうか……」
紀夫の左手は背中を這う。右手で、水色のブラ越しに乳房を揉んできた。
「いい感じだ。すごく柔らかい」
「恥ずかしい……」
「初めてブラ着けたのはいつ?」
乳房を柔らかく揉みながら、訊いてきた。
「……」
「中学校でブラ着けたの?」
「ううん、小学6年のとき……」
「初めてブラ着けて、嬉しかった?」
「恥ずかしかった……」
「そう……。おっぱい、こんなに成長して……」
乳房をぎゅっとされた。紀夫の指は、ブラ越しに乳首を摘まんできた。二本の指で捻れられる。
「あっ、ああ、ん」
「可愛い声。もっと声出していいよ」