「美雪」-5
第4章
そして決行の夜がやってくる。美雪はベランダの洗濯機の奥に潜む。同時に結と啓も窓を開けて始めた。最初はくぐもっていた喘ぎも美雪に聞かれる興奮からどんどん高まっていく。
美雪がカーテンを少しあげる。
ちょうど結は緑のTバックを脱ぎまたがるところだった。騎乗位でお互いをむさぼる。結は片手で自らの胸をもみ空いた手で啓の手を握った。下から突きあげる啓はいつもにましてすごかった。結は激しく喘ぎ、彗星のように最大の高みへ近づいていった。
「あぁ、すごい!今日のちんちん最高!!」
「俺もすごい感じてるよ・・・もっと狂って」
「もう狂ってるわよ・・・もっと激しくして!!」
「あぁっあぁっ・・・ここがいいの?」
「そうよ、もっとして、あたし続けたらいっちゃう・・」
「いいよ、イッて。いつもよりもっと気持よくしてあげる。」
「じゃあたしをイかせて・・あぁっ、はぁぁっ、あぁ〜ん」
結と美雪は目があった。男根を支配する結の顔が快感にみたされている。なんだかんだで結構楽しんでるじゃん。美雪は自分のなかにも欲望が芽生えるのを感じた。
美雪に見せつけるかのように結は腰の振りを強め、一気に昇りつめた。啓の根が最大になるのを結は体で感じた。結は狂ったように動くと自ら啓の茎に腰を打ちつけ、絶頂の瞬間にえび反りになった。結は快感に顔を歪めながら絶叫した。
「すごい!啓!もっと、もっと、もっとして!」
「結!結!すごいよ!あぁ俺ももうすぐ・・・」
「まだ我慢して、あたしもう、もう、ぁぁぁぁっっ!!」
「気持ちいいよ・・すっごいいやらしいんだね結」
「あぁ、すごくいやらしいでしょ?あぁん、ぁん、ぁん、ねえ、ねえ、お願いイカせて!!」
「なにでイカせてほしいの?叫んで!!」
「ちんちん!啓のちんちん!!!あぁ、あぁ、ちんちんもっと頂戴!」
「こう、こうなの?俺ももうイキそう!!!」
「はあぁ、すごい、あぁ、あぁ、ちんちん、もうあたしイクぅぅぅあはぁぁぁ…!あっあっあっあっあっっっイクーーーーっ!!」
結は果てた。全身を震わせて絶頂した。
美雪は欲望にもだえながら結のオーガズムを見た。啓のペニスは確かにかなり気持ちよさそうだ。あああたしもほしい。しらずしらずのうちに美雪の手が自らの秘所に伸びる・・・・
ふと、その時隣の窓が静かに開く音がする。来た。
仕切りから静かに若い男が身を乗り出した。紺のジャージの上だけと下はボクサーパンツといういでたちだ。こんな純粋そうな子が・・・と美雪は思わ ないではいられなかった。カーテンが閉まっているのに気付くと彼は少し残念そうな顔をしたが、やがてジャージの前を開け陰茎を握った。
・・美雪は目を見張った。おそらく運動部であろう筋肉美もそうだが、なにより腹につきそうに勃起した巨根に目が行ってしまう。いつも美雪が目にする同世代の男たちとは張りも反りも別物だった。すごい・・・と思っている自分に呆れつつ美雪はゆっくり立ちあがった。
「そこまでよ。」
肇は文字通り凍りついた。